パ・リーグ ソフトバンク11―0楽天 ( 2025年9月5日 みずほペイペイD )
<ソ・楽>勝利しタッチを交わすソフトバンクナイン(撮影・岡田 丈靖)
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首位・ソフトバンクは5日、楽天に11―0で快勝し、2位・日本ハムが敗れたため、優勝マジック「18」が初点灯した。初回に牧原大成内野手(32)が先制の右越え5号3ランを放つなど、打線が爆発。今季最多、先発全員18安打をマークした。チームは勝負の9月に入って負けなしの4連勝で貯金は今季最多タイ30。借金が最大7の最下位から巻き返してマジック点灯までたどり着いた。リーグ連覇へラストスパートだ。
ついにこの時まで来た。122試合目で優勝マジック18が初点灯だ。今季最多、先発全員の18安打11得点と打線が爆発。打線に火をつけたのは牧原大だった。
「あそこは自分でバントも考えたんですけど、引っ張って進塁打を打とうと思いました。結果的に角度がつき最高の形になって良かったです」
初回、野村、柳町の連打により無死一、二塁で打席を迎え、古謝が投じた初球のスライダーを振り抜いた。2戦連続の一発は先制の右越え5号3ラン。小久保監督は「初回が全てですね。あそこで牧原がホームランを打って完全にこっちのペースになった」と称えた。6回の攻撃の時点で打線は先発全員安打を記録。今季最多の18安打を放ち、11得点の大勝となった。
上位打線での出場が続き、初の規定打席到達も見えてきた。この日は3番で5打席に立った。通算359打席となり、残り21試合に4打席ずつ立てば規定の443に届く。打率・309は首位打者も狙える位置。打点数もキャリアハイとなる45。得点圏打率・361とチャンスでの一打が光っている。
2022年は打率・301をマークしながら2打席足りず、直近2年はケガでの離脱に泣いた。今季はシーズン完走を第一に考えている。「あくまでケガせず1年間やることが目標。それで規定打席に乗ることができたら御の字です」。練習熱心なタイプだけに動きたい気持ちを持ちつつも、意識的にアーリーワークに毎日行うことをやめ、ケアの時間にも使うように心がけている。
2010年の育成ドラフト5位で入団。育成同期にメッツ・千賀や巨人・甲斐がいる黄金世代だ。貴重なユーティリティープレーヤーとしての働きをみせてきたが、走攻守でガッツあふれるアグレッシブなプレーで今やチームに欠かせない主力選手として存在感を示している。
チームは6月以降に本拠地・みずほペイペイドームで29勝3敗1分けで驚異の勝率・906を誇る。9月は負けなし4連勝で、ついにマジックが点灯。牧原大がリーグ連覇への勢いをさらに加速させた。 (木下 大一)
○…ソフトバンクが優勝へのマジックナンバー18を点灯させた。マジックの対象チームは日本ハム。日本ハムが残り20試合に全勝すると92勝48敗3分けで勝率・657。ソフトバンクは日本ハムとの3試合以外に全勝すれば92勝47敗2分けで勝率・662となり日本ハムを上回るため。なお、現日程での最短Vは18日となっている。
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