在日フランス大使館は、東京ゲームショウの会期に合わせ、9月22日から26日にかけて、文化・クリエイティブ分野のフランス企業の日本市場進出支援を目的とした来日ミッション「French Creative Lab(フレンチ・クリエイティブ・ラボ)」を実施すると発表した。
在日フランス大使館、フランス貿易投資庁-ビジネスフランス、アンスティチュ・フランセの共催で2022年にスタートしたこのミッションも今回で4回目を数え、フランスのデジタル・クリエーション/ゲーム関連企業7社が参加する。
来日中はフランス大使公邸でのネットワーキングレセプション、日本企業への団体訪問に加え、東京ゲームショウではビジネスミーティングエリアに French Delegationテーブルを設け、個別ミーティングを通じて日仏のビジネスおよび文化的パートナーシップの推進を図る。
【参加来日企業】
この代表団には、アニメーションスタジオが2社、音楽関連が2社、AR/VR、IP/マーケティング、ゲーム開発スタジオがそれぞれ1社ずつ含まれている。
▼ALBYON
Atlas Vが設立した、ビデオゲームとナラティブVRを中心とした没入型体験の制作に特化したスタジオ
▼Ellipse Animation
60年以上にわたり世界中の観客を魅了するフランスの老舗アニメーションスタジオ
▼Fortiche Production
2Dと3Dを融合した独自スタイルの映像作品で高い評価を受けているアニメーションスタジオ
▼Mood Booster Group
音楽・映像業界向けに音楽出版、著作権管理、音楽・映像制作など、総合的なサービスを提供
▼Mutant Ninja Records(KID KATANA RECORDS)
ゲーム音楽に特化したインディーズ音楽レーベル
▼TAKEOFF Studios
エンターテインメント業界向けにマーケティング/クリエイティブ・ソリューションを提供
▼Le Studio de Trop
自社IPのゲーム制作に取り組むゲーム開発スタジオで、今年5月に最初のナラティブゲームをリリース
【フランスの文化・クリエイティブ産業と日本】
フランスでは、オーディオ・ビジュアル、映画、あらゆる分野の舞台芸術、音楽、美術館/博物館、文化遺産、ビジュアル・アート、デザイン、建築、工芸、ビデオゲーム、書籍、報道などを包括して文化・クリエイティブ産業としている。さらにその創造的側面においてはコミュニケーション、ファッション、ラグジュアリーも含まれる。
この分野は利用形態の変化、国際的な競争の激化、創作・制作・配信の方法の変革など、共通する課題が浮き彫りになっており、同産業に対して横断的な取り組みの展開が求められている。
フランス公的投資銀行(BPI France)や映画文化産業銀行(IFCIC)が多岐にわたる公的支援や、起業から投資までの幅広い支援体制を敷く一方で、フランスの国家投資計画「フランス 2030」では、フランスを文化・クリエイティブコンテンツおよびイマーシブ・テクノロジー(ビデオゲーム、AR、VRなど)のリーダーに押し上げるという政府の野心を示し、この分野の技術開発への支援が行われている。
フランスと日本は互いに強い文化的関心を持ち、多くの文化的・商業的なつながりを築いている。このような背景のもと、長年にわたる二国間協力をさらに強化することは、文化・クリエイティブ産業において、双方にとって新たな機会を創出し、新しいアイデアや大規模なプロジェクトを推進するうえで有益であると考えている。
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