各国の首脳を唸らせた銘酒「半蔵」にうっとり

「昔ながらの木桶(きおけ)で仕込んだり、地元契約栽培米の『うこん錦』をつかったりと、地域に根ざした丁寧な酒づくりを大切にしています」

と胸を張るのは、酒蔵を案内してくれた7代目杜氏(とうじ)の大田有輝さん。毎年10月からお酒づくりがはじまり、ゴールデンウィークには仕込みが終わり、6月には梅酒を製造するという。

「現在、4名のスタッフでお酒をつくっています。平均年齢35歳くらいのチームで、酒蔵としては若いほう。7年前までは70代の杜氏と60代、50代の蔵人(くらびと)で製造していました。当時は毎年6ヵ月間の季節雇用だったんですが、現在は8ヵ月かけてゆっくりお酒をつくっています」(大田さん)

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