2025年9月6日 | 13:45:00
(VOVWORLD) – 国防総省のホームページは既に表記が戦争省に変更され、ヘグセス長官の肩書も「戦争長官」とされています。
2025年9月5日、アメリカ・ワシントンD.C.のホワイトハウス大統領執務室で、ドナルド・トランプ大統領、国防総省を「戦争省」に改称する大統領令に署名したことを説明(写真:REUTERS/Brian Snyder)
アメリカのトランプ大統領は5日、国防総省の呼称として「戦争省」を使用することを認める大統領令にホワイトハウスで署名しました。同盟国や敵対国にアメリカの「強さ」を示す狙いがあると強調しています。正式な名称変更には議会の承認が必要とみられ、アメリカのメディアによりますと、大統領令はヘグセス国防長官に対し、立法や行政手続きなど必要な措置を勧告するよう指示しています。
正式な変更手続きが完了するまでの間は、国防総省と戦争省の呼称が併用される見通しです。国防総省のホームページは既に表記が戦争省に変更され、ヘグセス長官の肩書も「戦争長官」とされています。
トランプ大統領は記者団に対し、第1次世界大戦や第2次世界大戦で戦争省が存在していた時代にアメリカが勝利を収めてきたとした上で「われわれは非常に強かった」と述べました。そのうえで「力による平和」を掲げる中、「現在の世界情勢を踏まえれば戦争省という名称の方がはるかに適切だ」と主張しました。
一方、トランプ政権は対外援助を大幅に削減するなどソフトパワーを軽視する姿勢を示しています。このため、戦争省という呼称が広がることで、アメリカが武力行使に積極的だとの印象を与え、国際社会における信頼低下につながる懸念も指摘されています。(ロイター)
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