インドのモディ首相が来日し、石破茂首相と2025年8月29日に首脳会談を行った。会談では、市場拡大が見込まれるインドの成長を日本が取り込むため、安全保障や経済、人的交流など幅広い分野で両国が協力の強化を確認した。インドの人口は14億人を超え、2023年に中国を抜き世界1位となった大市場である。
インドのモディ首相(左)と石破首相(首相官邸公式インスタグラムより)
eビターラ(SUZUKIリリースより)
インドメーカーもスズキが得意な小型車を研究
日本とインドにとって、経済分野で最も重要な産業が自動車である。人口世界一、巨大なインドの自動車市場で約4割のシェアを占め、長年にわたって首位に君臨するのはスズキだ。これまでインドはスズキの独壇場だった。
楽観はできない。スズキに次ぐ自動車メーカーは現地のマヒンドラ&マヒンドラで、直近のシェアはまだ15%に満たない。しかし、同社はインドの巨大企業マヒンドラ・グループの中心となる存在で、同じく大手のタタ・モーターズ、韓国の現代自動車との競争を勝ち抜き、2位に浮上した注目の企業だ。さらにマヒンドラ&マヒンドラやタタなどのインドメーカーもスズキが得意とする小型車を研究し、商品開発力を高めているのは間違いない。
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