9月5日未明宿毛市付近に上陸した台風15号。県内では人的被害の報告はなく、大雨警報はすべて解除されました。

台風15号は5日午前1時頃、宿毛市付近に上陸した後、高知県内を横断しました。時折激しい雨が続いた今回の台風。津野町によりますと、津野町白石乙の町道で土砂崩れが発生し、1世帯2人が一時孤立しました。土砂は業者が撤去し現在孤立は解消しています。

また県や市町村によりますと、市道への倒木など報告が複数寄せられましたが、人的被害の報告はなく、住宅の浸水や道路冠水などの情報も寄せられていないということです。県内に出されていた大雨警報は午前8時までに全て解除されました。また、市町村が開設していた避難所も午前9時までにすべて閉鎖されています。

台風15号の影響で県内は大気の状態が非常に不安定となり、3日の降り始めから5日午前5時までの雨の量は仁淀川町鳥形山で289ミリ、津野町船戸で269ミリ、佐川で225ミリとなっています。また、室戸市では5日午前4時42分に最大瞬間風速26・4メートルを観測しました。

大雨で始発から運転を見合わせていたJR四国。JR高知駅の窓口では切符の払い戻しをする人の姿などが見られました。

■乗客
「運休になったので、今払い戻しをしてもらったところ。飛行機が若干空いていたので飛行機で帰る。台風なのでどうしようもない」
「三重県でバレエの大会がある。(運休で)朝7時の便に乗れなくて、次の便に時間の変更をしたい」Q大会に間に合う?「まだこれから(券を)発行するので時間どうなるかわからない」

JR四国は線路の点検などを実施して順次運転を再開し、午後2時時点で運転を見合わせている区間はありません。
また、終日運転を見合わせるとしていた土佐くろしお鉄道中村・宿毛線も午前5時台の一部列車を除き始発から普通列車の運転を再開し、特急列車も午後から運転を再開しています。

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