オーストラリア在住の(左から)ケイオンさんとエリーザさん【写真:Hint-Pot編集部】オーストラリア在住の(左から)ケイオンさんとエリーザさん【写真:Hint-Pot編集部】

 海外をめぐる長期旅行では、その国ならではの“必須アイテム”に気づかされることがあります。日本各地を1か月かけて、電車とバスのみでめぐったというオーストラリア在住のカップルも、旅の終盤になって「なんで買わなかったんだろう」と後悔しているものがあるそう。それはいったい、なんだったのでしょうか。

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関東から関西、北陸中部を1か月周遊

 オーストラリアからやってきた、イタリア出身のエリーザさんと、イギリス出身のケイオンさん。ふたりとも初めての訪日です。滞在期間は1か月で、大阪や京都、神戸、奈良、金沢、高山、富山、富士山、そして東京をめぐってきました。普通電車とバスのみで各地を移動したといいます。

「時間もあったし、多くの都市を回ったので、新幹線は使いませんでした。ヨーロッパやオーストラリアと比べて交通費が安かったですし、乗り方もわかりやすくて、とても便利でした」と、ケイオンさんは感想を語りました。

 また、エリーザさんは「金沢の兼六園が、美しくて一番印象に残っています。あとは富士山!」とにっこり。富士山の近くまで行ったときは、曇り空を心配していたそうですが、滞在中に晴れ間が広がり、全景を望むことができたそうです。「とても神聖な気持ちになりました」と、その表情は満足げです。

「すごく後悔しているよ(笑)」

 そんな長期滞在を満喫したふたりが唯一苦労したことは、多くの外国人観光客が悩まされたものと同じでした。

「うーん、暑さですね(笑)。昼間は出歩かないようにして対策をしたけれど、湿気が違うから、やっぱり暑く感じました」

 日本の夏は、気温だけでなく湿度も非常に高く、蒸し暑さが特徴です。連日の猛暑で、熱中症アラートが発表される日も少なくありません。オーストラリア在住でイギリス出身のケイオンさんも、日本特有の湿度の高さに、母国やオーストラリアとの違いを実感しているようでした。

「みんな、小型の扇風機を顔に当てながら歩いてるよね。初めは、あれを見てびっくりしたんだ。でも、日本に1か月いて、なんであれ買わなかったんだろうってすごく後悔しているよ(笑)」

 街中や電車の中で、持ち歩く人の姿が増えたハンディファン。ケイオンさんは、日本に来てすぐに購入していれば、日本の夏をもっと快適にしのげたはずだと感じているようです。

 1か月という長旅も、終盤を迎えつつあるふたり。暑さ対策をしながら、日本でしかできない体験を最後まで楽しんでほしいですね。

(Hint-Pot編集部)

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