イラン、豪州との外交関係を格下げ 放火事件で対立

イラン外務省は4日、オーストラリアとの外交関係を格下げしたと発表した。写真は豪キャンベラにあるイラン大使館。8月27日撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)

[ドバイ 4日 ロイター] – イラン外務省は4日、オーストラリアとの外交関係を格下げしたと発表した。

これに先立ち豪州は、イランがシドニーとメルボルンで起きた反ユダヤ主義的な放火事件2件を指示したとの疑惑を受け、イラン大使を追放していた。

イラン外務省のイスマイル・バガイ報道官は「外交法に基づき、豪州の措置に対応して、イラン・イスラム共和国も豪州のイラン駐在外交プレゼンスのレベルを相互的に引き下げた」とし、豪州大使はすでにイランを離れたと述べた。

アルバニージー豪首相は先週、テヘランの豪大使館の業務を停止したと表明。全ての外交官は第三国におり安全だと述べた。

イランは豪州の疑惑を否定している。バガイ報道官は「イランに対する反ユダヤ主義の非難は馬鹿げており、根拠がない」とし、豪州との2国間関係の悪化は望んでいないと述べた。

イラン当局者によると、キャンベラにあるイラン大使館は領事業務を継続している。

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