ビールなどのおつまみから、おやつまで人気の枝豆。皆さんは、ゆでて食べていますか?それとも焼いて食べますか?
◆新潟県は枝豆の生産・消費が全国1位
新潟県は枝豆の作付面積が16年連続で全国1位。消費量も全国1(新潟市が枝豆の年間購入量全国1位)だといいます。夏場の県民の食卓には、ザルで山盛りになった枝豆が並ぶのが定番!
県は枝豆のザル盛り・大盛りについて「新潟えだまめ盛」と命名し、新潟の食文化をアピールしています。
◆キャチコピーは「えだまめ県、新潟。」
しかし、作付面積も、消費量も16年連続全国1位にもかかわらず、知名度が低いことが課題となっています。
県は、ことし6月、全国にアピールするためのキャッチコピー「えだまめ県、新潟。」を発表するなどし、枝豆のPRに奔走しています。
◆「枝豆は焼いた方が、よりおいしい!」
こうした中、枝豆消費量が全国1の新潟市が企業や大学などと一緒に始めたのが“食”の新しい価値や可能性を生み出そうという取り組み「にいがた2km『おいしさDX』産学官共創プロジェクト」です。
このプロジェクトで枝豆は、“焼いた方がよりおいしい”ということが、新潟大学により検証されました。
ゆでたものも十分においしいと思われる新潟の枝豆ですが、焼いた方がよりおいしいというのは?
◆調理法の違いが枝豆のおいしさに影響
新潟大学が研究したのは、調理法の違いが枝豆のおいしさに与える影響。
新鮮な同じ品種の枝豆を同じ重さで、①塩ゆで、②焼き、の2つの方法で調理し、うま味、苦味、渋みなどを味覚センサーなどで評価分析しました。(画像:おいしさDX共創コミュニティ提供)
その結果は……
【新潟大学 社会連携推進機構 地域協働部門 准教授 社会インパクトマネージャー 勝見一生氏】
「科学的に分析すると『塩ゆでの枝豆』よりも『焼き枝豆』の方が、うま味とコクが強い結果が示されました」
グラフのオレンジ線で示されているのが「焼き枝豆」ですが、枝豆は焼くことにより、ゆでるよりも、うま味などの味わいと弾力のある食感を感じやすいということが分かったというのです。

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