公開日時 2025年09月05日 17:19更新日時 2025年09月05日 18:07

滋賀県知事が謝罪の手紙 再審無罪の元看護助手に

 (左から)西山美香さん、滋賀県の三日月大造知事

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共同通信

 滋賀県東近江市の湖東記念病院で2003年に患者が死亡し、殺人罪で服役後に再審無罪が確定した元看護助手西山美香さん(45)の弁護団は5日、三日月大造知事から西山さん宛ての謝罪の手紙を受け取ったと明らかにした。西山さんが国と県に損害賠償を求めた訴訟で大津地裁が7月、県警の捜査の違法性を認め、県に約3100万円の賠償を命じる判決を言い渡していた。

 井戸謙一弁護団長によると、手紙は三日月氏の直筆で「ご心労やご負担を長引かせて、誠に申し訳なく、深くおわびする。県警の捜査の在り方について厳しい指摘がなされた。今後、西山様の身の上に起こった出来事が二度と起こらないことを強く願う」などと記されていた。手紙は8月25日付で、県総務部長らが5日午後に井戸氏の事務所に持参したという。

 先月には県警の池内久晃本部長が西山さんに面会、謝罪していた。西山さんは「県警本部長に続き知事も謝罪してくれ、気持ちの整理がついたように思う」とコメント。井戸氏は「県の最高責任者としてけじめをつけようとした気持ちは受け止めたい」と評価した。

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