プーチン氏、ロシア経済の停滞否定、金融引き締めを擁護

 9月5日、ロシアのプーチン大統領は、同国経済が停滞しているとの見方を否定し、そうした見方はインフレ対策に必要な高金利への不満を反映しているとの認識を示した。ロシア・ウラジオストクで代表撮影(2025年 ロイター)

[ウラジオストク(ロシア) 5日 ロイター] – ロシアのプーチン大統領は5日、同国経済が停滞しているとの見方を否定し、そうした見方はインフレ対策に必要な高金利への不満を反映しているとの認識を示した。

ロシアの大手銀行ズベルバンクのゲルマン・グレフ最高経営責任者(CEO)は4日、経済は停滞しており、中央銀行が金利を引き下げなければロシアはリセッション(景気後退)に陥るだろうと述べていた。

ウラジオストクで開かれた経済フォーラムで、グレフ氏の意見に同意するかと問われたプーチン大統領は、同意しないと答えた。

「グレフ氏は(状況を)よく理解している。われわれは常に連絡を取り合っている。彼は私や政府、中銀との会合を含め、多くの会議に参加している」と述べた。

経済停滞への言及は高金利に対する不満と関連しているとの見解を示した上で、インフレ抑制には高金利が必要だと主張した。ロシア中銀は国際金融界で非常に高い評価を受けているとも述べた。

当局は経済のソフトランディング(軟着陸)を確実に実現する必要があるとし、ロシアの債務負担は依然として低いため、財政赤字を拡大する余地があるとの見方を示した。さらに政府に対し歳入増加に取り組むよう求めた。

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