焼夷弾の残がいも発見 水を全部抜いた福井城址の堀で観光ガイドが笏谷石の石瓦など見学 歴史を実感

福井城址の水を抜いた堀で観光ガイドが笏谷石の石瓦など見学(5日午前9時半福井市)

坤櫓(ひつじさるやぐら)の復元工事に伴って、水のない状態となっている福井城址のお堀で5日、観光ガイドの研修会が開かれ、ガイドたちは出土した瓦や石垣に触れ、歴史を肌で感じていました。

県庁のある福井城址の南西エリアでは、坤櫓の復元に向けて、今年7月から堀の水を抜いた上で、作業が進められています。

観光ボランティアガイドたちは、堀の中から出土した丸太や笏谷石の石瓦などかつての城の部材に触れ、歴史を肌で感じていました。

■参加したガイド

「感動した 昔の江戸時代に戻った感じ」

石瓦の中には、鬼瓦の上にある「鳥衾(とりぶすま)」や、屋根の曲線部分に使われる「箕甲(みのこう)」もあったほか、福井空襲の際に投下された焼夷弾とみられる金属製の筒も見つかりました。

■ガイド

「衝撃だった、こうした生のもの 現実を突きつけられるが、そういったものも伝えていかないといけない」

木造3層5階建ての坤櫓は、2029年度の完成を目指して、来年度から本体の建築工事が始まることになっています。

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