ことばづくり(言語造形)劇『をとめとつるぎ』より 2020年3月28日 山中能舞台にて 諏訪耕志 ことばの家

死ぬものの言えない。 死ぬもののゆ のように美しき それゆえの御の命 長からざるものとなり 世の人の命 限りあるものとなれ 神ほ、 離れたる 。 片国 の うまし国。 この国におらん。 [音楽] この国におらん。 この国におらの宇の伊の川に大宮式たて高の原にちぎたか走りて称え事を祭 [音楽] [音楽] [音楽] 天手足を女神の大前に申し立てはる いや人の大よそろも膝通し雪のよろしもやがるもそのようなざれ歌お おお、村のアブたちがそうっておりました。 [音楽] お先様は明らかに神がかりなされております。しかし上の大和たの様がお亡くなりになられましたと。 再びれ出した熊の国の者たちを けなさるため ここつの宮に移られてからというもの 沖崎様はすに異世のように カと通じておられます。 お先様におられておられるのはいずれの神 であられるのか。 そしてまた我らが雲を打つことの よし足。 神の見心を通ってみなければなります。 古き技に乗っとってです。

令和二年三月二十八日(土)、大阪の山中能舞台にて演じられました、ことばづくり(言語造形)劇『 をとめ と つるぎ 』(作・演出 諏訪耕志)の一部をご覧いただきます。

演劇といふ芸術が、ことばの芸術であり、身振りの芸術であり、人を靈(ひ)の高みへと導く、ひとつの道であること。

わたしは、そこに向かつてゆきたいと思ひます。
 
この『をとめとつるぎ』という劇は、いまから約二千年ほど前、我が国において、神と人との分離を、どの人よりも先駆けて、一身に背負はれたお方、仲哀天皇を主人公にしたもので、音楽作曲をAshi Tomoさんにお手伝ひいただいた他、多くの方々の助けを得て創つた劇でした。

2020年3月28日、コロナウイルス禍のもと、この日の前々日に、東京オリンピックの延期が発表になり、そして、緊急事態宣言がでる間際であつたのにもかかはらず、60名ほどのお客様がお越し下さいました。
 
本当にありがたうございました。
  
果敢にも聴きに来て下さつた皆様の心意気に、こころより感謝いたします。

ことばの家 諏訪耕志

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