保守派のバレット米最高裁判事は4日、トランプ大統領の広範囲に及ぶ大統領令が法的限界を試し、司法との緊張を引き起こす中、米国が憲法上の危機にあるという考えを否定した。バレット氏。1月にワシントンで撮影(2025年 ロイター/Evelyn Hockstein)
[ニューヨーク 4日 ロイター] – 保守派のバレット米最高裁判事は4日、トランプ大統領の広範囲に及ぶ大統領令が法的限界を試し、司法との緊張を引き起こす中、米国が憲法上の危機にあるという考えを否定した。
数百件の訴訟が提起される中、連邦裁判所はトランプ氏の政策の多くを度々阻止したり、遅らせたりしており、トランプ氏や側近は強く批判している。
トランプ氏は3月、強制送還を巡る訴訟を審理していた判事の弾劾を主張。法律専門家らは司法命令に対する政権の反発が明白な反抗に当たるのではないかと疑問を呈した。
バレット氏はニューヨークのリンカーン・センターで聴衆に「現在、われわれは憲法の危機にあるとは思わない」と語り、法の支配が崩壊すれば危機は起こるだろうが、憲法は健在だという見解を示した。
バレット氏は9日に新著「Listening To The Law」を発売する予定で、今回の発言は今月予定されている数多くの公の場での発言の一つとなる。
バレット氏はオンライン出版フリー・プレスの創設者でジャーナリストのバリ・ワイス氏とのステージ上のインタビューで、「わが国は法の支配を堅持していると思う。法廷は機能していると考えている」と語った。
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