9月4日、米国はロシアとの国境に近い欧州諸国に対する安全保障支援の一部を段階的に削減すると、事情に詳しい2人の関係者がに明らかにした。しゃしんはトランプ米大統領。ホワイトハウスで3日撮影(2025年 ロイター/Brian Snyder)
[ワシントン 4日 ロイター] – 米国はロシアとの国境に近い欧州諸国に対する安全保障支援の一部を段階的に削減すると、事情に詳しい2人の関係者が4日に明らかにした。
トランプ米大統領は「米国第一主義」に基づく外交政策を推進し、対外援助を削減するとともに、欧州諸国に自国の軍事費負担を拡大するよう求めている。
ロシアとウクライナの戦争を受け、欧州では地域の不安定化やロシアによるさらなる侵略の可能性への懸念が高まっている。主要な資金提供先にはエストニア、ラトビア、リトアニアが含まれる。
米議会は国防総省の管轄下にある援助計画への資金提供を承認したが、2026年9月末が期限となっている。先行報道した英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、トランプ政権はプログラムの延長を求めていないという。関係者はこれについて確認した。
コメントを求められたホワイトハウスの高官は、トランプ氏が1月の2期目開始直後に署名した大統領令に言及。「2期目の初日、トランプ大統領は米国の対外援助を再評価し、再編成する大統領令に署名した」と述べ、「今回の措置はこの大統領令と、欧州が自国の防衛にさらなる責任を持つようにするという大統領が長らく強調してきた方針に沿って欧州諸国と調整されてきた」と説明した。
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