2018年9月、イタリア・ミラノのファッションウイークで発表された2019年春夏レディースコレクションの最後にモデルたちと記念撮影するジョルジオ・アルマーニ氏(中央)=AP
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 イタリアの有名ブランド「アルマーニ」の創設者で「ファッション界の帝王」と呼ばれた世界的デザイナー、ジョルジオ・アルマーニさんが死去した。91歳だった。ロイター通信などが4日伝えた。ジャンフランコ・フェレ氏、ジャンニ・ベルサーチ氏とともにミラノの「スリーG」と称された。

 1934年、イタリア北部ピアチェンツァ生まれ。ミラノ大で医学を専攻したが兵役のため中退、その後ファッションの道に進んだ。百貨店勤務を経てデザイナーになり、75年に「ジョルジオ アルマーニ」を設立した。

 80年公開の米映画「アメリカン・ジゴロ」で主演のリチャード・ギア(76)の衣装を手がけ、その名をとどろかせた。親交のあるマーティン・スコセッシ監督の作品など数々の映画で衣装協力を行った。

 「モード界の帝王」とも呼ばれ、紺の半袖Tシャツ、黒のコットンパンツ、白のレザースニーカー姿がおなじみだった。完璧主義な性格はその製品にも表れており、細部にまでこだわり抜かれた美に魅了される世界的スターも多かった。

 トム・クルーズ(63)、レオナルド・ディカプリオ(50)といったハリウッドスターが愛好家として有名で、日本では日本ハムの新庄剛志監督(53)が東京ガールズコレクションで「ジョルジオ アルマーニ」の上下黒の衣装を着てランウエーを歩いたことで知られている。

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