金利先物市場では、9月16〜17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げが確実視されている。
それにもかかわらず、米国の長期金利(10年国債利回り)は、いまだに4%台で高止まりしている。この水準は、名目国内総生産(GDP)成長率(4.5%)やS&P500指数の株式益利回り(4.4%)に迫り、米国経済や株式市場が耐え得る上限に達している。来年に中間選挙を控えるなか、トランプ大統領は長期金利の押し下げに血眼となり、米連邦準備制度理事会(FRB)に大幅利下げを強く迫っている。
では、今後の米長期金利はどうなるか。理論上、長期金利は国債保有に伴うリスクを表す「タームプレミアム」と金融政策の将来予想を反映する「期待政策金利」に分解できる。それぞれの先行きを見通してみたい。
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週刊エコノミスト
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