新米の収穫が本格化する中、ことしの生育や価格の状況について知ってもらおうと、東近江市の「JAグリーン近江」が説明会を開き、収穫量は増えているものの新米の確保に向けた競争が激しく価格の高止まりが続くという見通しを示しました。

この説明会は、県内のJAでコメの集荷量が最も多い東近江市の「JAグリーン近江」が、報道関係者を対象に開きました。

この中で、県のブランド米「みずかがみ」について、去年より5%ほど多く収穫できる見通しであるものの、猛暑や雨不足の影響で、「一等米」の比率は去年産と比べて大幅に低い50%余りにとどまると説明しました。

また、「みずかがみ」などの主力品種で新米の確保に向けた競争が激しくなっているため、価格の高止まりが続くという見通しを示しました。

これらを背景に、新米を集荷する際に農家に支払う概算金は、去年よりも9000円多い60キロあたり2万8000円に決めたということです。

これについて担当者は「農家からは、店頭価格が高くなることで消費者の『コメ離れ』を懸念する声も出ている」と報告しました。

「JAグリーン近江」の中江吉治 副組合長は「農家の高齢化や猛暑などコメ作りの条件は年々厳しくなっているが、安定して供給するためにJAも努力していきたい」と話していました。

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