中国地方の5県の知事が参加した「中国地方知事会」の会議が広島市で開かれ、東京一極集中の是正や、アメリカの関税措置への対策などを盛り込んだ共同アピールを採択しました。

5県の知事はまず、広島市の平和公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花をして犠牲者に祈りをささげました。

次に、ことし3月に開業したJR広島駅の新しい駅ビルに入る商業施設「minamoa」を視察し、屋上の広場から広島電鉄の「駅前大橋ルート」など、再開発が進む様子を確認しました。

このあと、商業施設の映画館に場所を移して共通する課題について意見を交わし、東京一極集中の是正について広島県の湯崎知事は「東京の大学の入学定員がそもそも多く、企業も過剰に集中している。国の中心課題として施策を大胆に展開するよう求めないといけない」と述べました。

そして、▽東京一極集中の是正のほか、▽アメリカの関税措置への対策や▽子育て政策の充実などを盛り込んだ13項目の共同アピールを採択しました。

会議のあと、中国地方知事会の会長を務める鳥取県の平井知事は「政治情勢の展開もフォローしながら適切なタイミングで、国の方に要請活動をしていきたい」と話していました。

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