米政権、対中通商圧力を留保 ロシア制裁見極めつつ交渉継続=報道

トランプ米政権は、ロシア・ウクライナ戦争を巡る問題を含む広範な貿易交渉を中国と続けているため、今のところ中国に対する「2次制裁」の発動を控えている。4月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[2日 ロイター] – トランプ米政権は、ロシア・ウクライナ戦争を巡る問題を含む広範な貿易交渉を中国と続けているため、今のところ中国に対する「2次制裁」の発動を控えている。ブルームバーグが2日、米国の北大西洋条約機構(NATO)大使の話として報じた。

トランプ米大統領は、ロシアとウクライナとの間で戦争終結に向けた合意が成立しなければ、ロシア産原油を輸入する国に制裁を科すと警告。これまでにインドに対し制裁措置としての2次関税措置を発表しているが、中国に対しては発表していない。

ブルームバーグによると、米国のマシュー・ウィテカーNATO大使はこれについて「トランプ大統領が中国に(2次)関税を課していないのは、交渉が継続中だからだ」とし、「ウクライナでの戦争もその議論の一部になっている」と述べた。

同時に、トランプ氏は中国に対する「切り札」を握っていると認識しているとし、必要と判断すれば措置を課す可能性があるとの見方も示した。

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