トランプ米政権が、米宇宙軍司令部のコロラド州コロラドスプリングズからアラバマ州ハンツビルへの移転を計画していることが2日、複数の関係筋の話で分かった。写真はワシントンのケネディ・センターで演説する同大統領。8月撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 2日 ロイター] – トランプ米政権が、米宇宙軍司令部のコロラド州コロラドスプリングズからアラバマ州ハンツビルへの移転を計画していることが2日、複数の関係筋の話で分かった。
バイデン前大統領は2023年、宇宙軍司令部をコロラドスプリングズに恒久的に置くと決定していた。トランプ氏が移転を計画している理由について政権側は明らかにしていないが、大統領選挙でトランプ氏を支持した州に報いる一方、反対した州を阻害する動きを反映している可能性があるとの見方も出ている。
国防総省は当初ウェブサイトで、トランプ大統領が2日米東部時間午後2時(日本時間3日午前3時)に「米宇宙軍司令部を巡る発表」を行うと表明。ただその後、この情報はウェブサイトから削除された。
宇宙軍はトランプ第1次政権下の19年に設立。司令部はコロラドスプリングズのピーターソン宇宙軍基地に暫定的に設置されており、議会記録によると約1700人の職員が勤務している。
ハンツビルには航空宇宙局(NASA)のマーシャル宇宙飛行センターがあるほか、L3ハリス(LHX.N), opens new tabなどの防衛関連企業の主要拠点でもある。ロッキード・マーティン (LMT.N), opens new tabは宇宙軍司令部の移転を求めるロビー活動を行ってきた。
国防関係筋によると、司令部移転には数億ドルの費用がかかり、完了まで数年かかる可能性がある。
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