新潟県を含む北陸地方のことしの梅雨入り、梅雨明けについて、新潟地方気象台は確定値を発表し、いずれも過去もっとも早かったことがわかりました。

9月1日に気象台が発表した「夏(6月~8月)の天候経過」によりますと、新潟県を含む北陸地方の梅雨入りは、1951年の統計開始以降、1956年と並ぶ過去もっとも早い5月22日ごろで、梅雨明けは6月29日ごろだということです。

ことしの北陸地方の梅雨入り・梅雨明けについては、平年、去年と比べかなり早かったことがわかります。

<梅雨入り>
平年より20日早い・去年より1か月早い

<梅雨明け>
平年より24日早い・去年より32日早い

(※北陸地方の梅雨入り平年は6月11日頃/梅雨明けの平年は7月23日頃)

◆史上最も早い梅雨明け

気象台によりますと5月の梅雨入りは北陸地方では、統計開始以来、1953年、1956年、1963年に3回あり、ことしが4度目となります。

また6月の梅雨明けは、過去には1度もなく、ことしが初めてだということです。

気象台は当初の速報値で、ことし6月10日に「梅雨入りしたとみられる」、7月18日に「梅雨明けしたとみられる」としていましたが、6月から8月の天候経過からこの夏を振り返り、梅雨入り・梅雨明けの時期を確定しました。

気象台によりますと、今夏は、本州付近への太平洋高気圧の張り出しが強く、梅雨前線の北上が早かったことから北陸地方で梅雨入り・梅雨明けが早まったとしています。

梅雨時期の降水量は少なく、北陸地方は平年の50%にとどまっています。

◆7月は記録的高温・少雨

特に7月は、記録的な高温、少雨だったといいます。

北陸地方の7月の平均気温は平年より3.6℃高く、統計開始以来、もっとも高い気温となりました。

日照時間も平年の190%で、統計開始以来1位。

また7月の降水量は平年の8%にとどまり、記録的な少雨で降水量は統計開始以来最少ということです。

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