エイベックス・ピクチャーズ、講談社、集英社、小学館ら13社からなるアニメタイムズ社は、8月22日から24日にインド・ムンバイで開催した「Anime India」および同時開催のBtoBイベント「Animation & More Summit」に、冠スポンサーとして参加した。イベントは今年初開催ながら、インド最大級のアニメフェスティバルとして、2万9000人の来場者と5000人の学生を動員。日本企業を含む70社のブース出展、さらに200社以上のビジネス関係者が参加するなど、今後のインドにおけるアニメ市場の拡大を象徴する盛況ぶりとなったという。

 

■ブース展開:ファンの熱気とビジネスの両面で存在感を発揮

会場では『進撃の巨人』のポスターやアクリルスタンドなどの公式グッズを販売したほか、Prime Videoで展開するサブスクリプションサービス「アニメタイムズ」の入会促進キャンペーンを実施した。現地のファンから幅広い関心が寄せられた。

 

■荒木哲郎監督を迎えたスペシャルステージ

『DEATH NOTE』『進撃の巨人』などで知られる荒木哲郎監督を日本からゲストとして招聘。キャリア論をテーマとしたパネルセッションや、ファンと語る『進撃の巨人』制作秘話のオーディオコメンタリーステージを開催し、大きな盛り上がりを見せた。イベントの最後にはインド全土のアニメファンコミュニティから手作り冊子が贈られ、荒木監督も「インドの熱気と将来性に大きな期待を感じた」と語った。

 

■代表取締役・勝股英夫氏の登壇

グローバルパネルで登壇し、インド市場の可能性と日本アニメの未来について発信。現地業界関係者との意見交流を通じ、アニメタイムズ社がインド市場で先駆的な役割を担っていることを印象づけた。また、アニメファンが集ったQAセッションでは、日本アニメや自身のアニメキャリアについて等、数多くの質問が飛び出し、アニメに対する熱量の高さが感じられるイベントとなった。

 

■Anime India代表 ミシャール・ワンヴァリ氏のコメント

インドには1億人以上のアニメファンが存在しますが、その歴史はまだ始まったばかりで、今後大きな可能性を秘めています。ファンが正式にアニメにアクセスできるようになったのは2022年からに過ぎません。アニメタイムズのような企業が、インドにおけるアニメコミュニティを育み、その成長を支えています。私たちは2030年までに、インドがアメリカに次ぐ世界第2のアニメ市場になると確信しています。Anime India では、すべてのアニメファンをひとつのプラットフォームに結集させることを目指しました。そして、パートナー各社のご支援のおかげで、3日間で29,000人以上のファンが集まりました。これで終わりではありません。今後もさらに成長を続け、インドのアニメコミュニティを支えていきます。

 

■インドにおけるアニメ産業の新たな可能性

「Anime India」を通じて、インドにおける日本アニメの根強い人気と関心が示され、ファン層の拡大に加えて、教育機関や企業間での交流も進み、今後の人材育成やコンテンツビジネスの発展にも結びつく可能性を持っている。アニメタイムズ社は、今後も日本とインドをつなぐ架け橋として、両国のアニメ産業の交流と発展を推進し、グローバル市場における日本アニメのさらなる発展に寄与したい、としている。

 

 

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