サグラダ・ファミリアにペンキ スペイン森林火災に抗議

スペイン・バルセロナで建設中のサグラダ・ファミリア教会(2025年8月2日撮影)。(c)Manaure QUINTERO/AFP

【AFP=時事】スペイン・バルセロナで31日、建設中のサグラダ・ファミリア教会に環境活動家が赤と黒のペンキをかけた。政府の不十分な気候変動対策が、この夏スペインで発生した森林火災の原因だと抗議した。

スペインの環境団体「フツロ・ベヘタル」がSNSに投稿した動画には、「気候正義」を叫ぶ2人の活動家が警察に拘束される様子が映し出されている。

フツロ・ベヘタルは、気候変動に対する政府の対応が不十分であるとし、特に今年の大規模な森林火災に対する行動が不足していたと非難している。

先月、スペインでは熱波や乾燥状態、強風により引き起こされた火災により、約35万ヘクタールが焼失したという。

スペインの国家気象庁は、先月スペインで記録された16日間の猛暑は、「観測史上で最も厳しい」熱波だったと述べた。特に、8月8日から17日までの10日間が、1950年以来スペインで記録された最も暑い10日間だった。

スペインの公衆衛生機関は、今回の熱波に関連した死者の数は1100人を超えるとの推計結果を明らかにした。

欧州各地では、気候変動への注目を高めるため同様の抗議行動が続いている。
【翻訳編集】AFPBB News

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