「防災の日」の1日、高知県黒潮町の小中学校では給食に「防災献立」のメニューが提供され、子どもたちが、ふだんとはひと味違う料理を味わいながら防災に対する学びを深めていました。

南海トラフ巨大地震で、全国で最も高い最大34メートルの津波が想定されている黒潮町では、毎年、防災の日に町内のすべての小中学校で「防災献立」のメニューを提供しています。

ことしも給食に特別メニューがお目見えし、このうち三浦小学校では、2学期のスタートを迎えたばかりの1年から6年までの児童およそ30人が味わいました。

メニューは、▽停電の時でも調理できるコメと水が入ったポリ袋を湯煎して炊いたごはんのほか、▽長期の保存が可能なひじきや切り干し大根などの乾物で作ったあえ物、▽それに桃やぶり大根の缶詰です。

子どもたちは、ごはんの入った袋に缶詰の汁を入れて食べるなど、ふだんとひと味違う料理を思い思いに味わいながら、防災に対する学びを深めていました。

4年の男子児童は「おいしかったですが、いつもよりごはんは少し固かったです」と話していました。

また6年の女子児童は「ことしの『防災献立』もおいしかったです。災害時には缶詰などを食べると思うので、心の備えができました」と話していました。

WACOCA: People, Life, Style.