海がなくても、最高の波はつくれる――。そんな壮大なビジョンが、滋賀県の琵琶湖畔で現実のものとなろうとしている。株式会社JPFは、世界屈指の造波技術を持つWavegarden社製のウェーブプール「WAVE PARK BIWAKO」を建設するプロジェクトを本格始動させた。

 

2025年7月に用地取得契約を完了し、2029年春のグランドオープンを目指す。この一大プロジェクトの推進力を得るため、9月1日よりクラウドファンディングを開始。これは単なる資金調達ではなく、プロジェクトを共に育てていく「共創者」を全国から募るための取り組みだ。

 

 

ブラジルにあるウェイブパーク

 

関西エリアには多くのサーファーがいる一方で、良質なサーフポイントまでのアクセスや、天候に左右される波のコンディションといった長年の課題があった。

このプロジェクトは、そうした課題を解決するだけでなく、琵琶湖畔に新たなカルチャーの拠点を創出する「街づくり」でもある。ウェーブプールが生み出す“波”をきっかけに、人々が集い、地域と文化が交わることで、経済やコミュニティが循環する未来を描いている。

 

韓国のウェイブパーク

 

導入されるのは、スペインのWavegarden社が開発した世界最高峰の人工波システム「Wavegarden Cove」。その特徴は、サーファーのあらゆるニーズに応える高いクオリティにある。

 

混雑知らずのセッション: 人数制限を設け、一人ひとりが満足できる本数の波に乗れる。
確実な波乗り体験: 1時間に約15本、安定した波が提供され、効率的な練習が可能。
レベルに合わせた波を選択: 初心者向けの優しい波から、上級者も唸るバレル波まで、多彩な波を選べる。
時間に縛られない自由: ナイター設備を完備し、仕事終わりでもサーフィンを楽しめる。
365日、いつでもベストコンディション: 季節や天候に左右されず、年間を通して利用可能。

 

 

「波を探しに行く」から「自分に合った波を選びに行く」へ。サーフィンの常識を覆す、新しいスタイルがここで生まれる。

 

インサイドには小さい子供でも安心してサーフィンが楽しめる波もある。

 

WAVE PARK BIWAKOは、ただ“波がある”だけではない。“サーフィンが上手くなる”ための機能が、ここには詰まっているという。“たまたま乗れた”から“確実に乗れる”へ。反復が上達の近道。 はじめてでも大丈夫。ここには“怖くない&安心して楽しめる波”がある。

最大16秒のロングライディングが可能 — ライン取りの確認に最適。AI撮影サービスでライディング映像を自動撮影・即チェック可能 — その場でフォームや動きを振り返り、次の1本に活かせる。

 

 

9月1日からクラウドファンディングがスタートした。今回の最大の特徴は、支援者を「WAVE CREATORS.」と名付け、未来の波を一緒に描く仲間として迎える点だ。

 

集まった支援金は、リターン品の制作費用だけでなく、採用原資やコミュニティ運営、AIカメラといった体験価値向上のための開発費用に充てられる。これは、支援がプロジェクトを育て、その成果が支援者に還元されるという新しい共創の形だ。

 

【実現までのロードマップ】
2025年7月: 草津市と土地売買予約契約・まちづくり協定を締結済
2025年〜2027年: 詳細設計・行政手続き・地域連携の強化
2027年〜2028年: 本体建設・設備工事
2029年春: グランドオープン予定

 

琵琶湖のほとりに生まれる新しい波。それは日本のサーフカルチャーの未来を、そして地域の未来を大きく変える一波となるに違いない。この歴史的な挑戦の目撃者、そして当事者になるチャンスが、今ここにある。

 

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