オンキヨー株式会社は、株式会社ジー・キューブと共同開発したデジタル聴診器を、2025年8月20日から横浜で開催される第9回アフリカ開発会議(TICAD9)にて発表することを公表しました。

本取り組みは、オンライン診療の普及を見据え、家庭でも簡単に使用できる次世代型聴診器の実現を目指すものです。

共同開発の背景と狙い

オンキヨーは、長年オーディオ製品の開発で培った「音」や「振動」の技術を応用し、医療・食品・産業・インフラ分野での研究開発を進めています。今回のデジタル聴診器開発はその一環であり、オンライン診療や在宅医療の需要増大に対応することを目的としています。

共同開発パートナーのジー・キューブは、医療・ライフサイエンス事業を推進し、3次元造形人工骨や細胞培養、遺伝子解析、体外診断薬開発など幅広い事業を展開。両社の技術と理念が合致したことで、次世代聴診器の共同開発が実現しました。

TICAD9での発表と意義

今回の発表は、アフリカ各国の政府や国際機関、企業が集うTICAD9という国際舞台において行われます。

TICADは1993年以来、日本政府が国連や世界銀行、アフリカ連合委員会と共同で開催しているアフリカ開発をテーマとする国際会議です

。医療技術や教育分野での国際連携が注目される中、デジタル聴診器の発表は、日本発の医療機器がアフリカを含むグローバル市場に広がる契機となることが期待されます。

会社概要と今後の展望

ジー・キューブは、半導体・プラント産業向けのエンジニアリングや人工骨開発などを手がけ、神戸を拠点に幅広い事業を展開しています。

一方、オンキヨーは「音で世界をかえる」をスローガンに掲げ、オーディオ製品の開発で培った技術を医療やライフサイエンスへ応用。また、アニメ・VTuberとのコラボ製品やEC事業など、マーケティング分野でも積極的に展開しています。

今回の共同開発によるデジタル聴診器は、両社の技術と事業領域の融合を象徴するものであり、今後の市場展開が注目されます。

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