今回は、Huion様からご提供いただきまして、Helio G99搭載で11インチタブレット「Huion Kamvas Slate 11」のレビューをしていきます。

Huion Kamvas Slate 11はAndroidを内蔵しており、iPadと同じように単体で完結するので出先や自宅の好きな場所で気軽にお絵かきを楽しめます。

また、Helio G99搭載で動画や通常の作業であれば快適に使える点も魅力だと感じました。

それでは、詳しく見ていきましょう!

Huion Kamvas Slate 11を開封!同梱物をチェック

↓パッケージはこちら。

白にカラフルなサブカラーが使われていて、かわいいですね。

↓同梱物は、タブレット本体、USB Type-Cケーブル、マニュアル、SIM交換きっと、スタイラスペン先予備、手袋、ケース。

付属品(ケース・手袋)が便利

付属されている手袋は、左右の手に対応しており、画面への皮脂汚れや誤検知を防止してくれるようなので、特に初心者は最初からついているのが嬉しい付属品ですね。

通常タブレットを購入するとケースは別売りの場合が多いですが、Huion Kamvas Slate 11には専用のレザーケースが付属しています。

ケース内部はハニカム構造になっており、ねじれに強く設計されています。さらに角にはクッションが配置されているため、万が一の衝撃からもしっかり本体を守れるよう配慮されています。

また、フラップカバーは折り曲げてスタンドとして使用でき、角度を調整できるのも便利なポイントです。イラストを描くときは低めの角度に、動画視聴時は見やすい角度にするなど、保護だけでなく使い勝手の面でも役立ちます。

Huion Kamvas Slate 11の基本情報をチェック!

レビューの前に「Huion Kamvas Slate 11」のスペックを確認しておきましょう。

項目
詳細

製品名
HUION Kamvas Slate 11

本体サイズ
169 × 257 × 8 mm

重さ
511 g

CPU
MediaTek Helio G99

RAM
8GB

ストレージ
128GB(MicroSDカードで最大1TB拡張可能)

ワイヤレス
Wi-Fi 2.4GHz / 5GHz

Bluetooth
Bluetooth 5.0

カメラ
インカメラ:8MP / アウトカメラ:13MP

スピーカー
8Ω 1W × 4

マイク
デュアルマイク

センサー
ジャイロ、地磁気、ホール、光センサー

インターフェイス
USB Type-C(USB 2.0準拠、充電/データ転送、Type-Cオーディオ対応)、MicroSDスロット(最大1TB)

パネルサイズ
11インチ

解像度
1920 × 1200 (FHD+)

LCDタイプ
IPS液晶

アクティブエリア
147.4 × 235.9 mm

コントラスト比
1000:1

輝度
350 nits

色域
99% sRGB

表示色
1670万色(8bit)

ペン技術
アクティブキャパシティブ

筆圧レベル
4096段階

傾き検知
対応

フィンガータッチ
10点マルチタッチ

デジタルペン
Hペンシル(アクティブキャパシティブスタイラス)

バッテリー
8000mAh

入力電圧
9V / 2A

OS
Android 14

Huion Kamvas Slate 11のデザインを見てみる!

カラーはグレーのみです。

背面左上には13MPのリアカメラもあります。

底部には↓のようにType-Cとスピーカーがついています。

クアッドスピーカー搭載のため、上部にも同じようにスピーカーがあります。

右側には↓のようにと音量調整ボタンと電源ボタンがあります。

逆側には特に何もないです。

またSIMスロットに関しては、付属のピンで開けると↑のような感じですね。

サイズ・重量感

厚さは実測で7.2mmです。

重量は509gです。

Huion Kamvas Slate 11の性能・パフォーマンスは?

ここからはSoCやディスプレイなどのパフォーマンスを実際に使用しつつ評価していきます。

ベンチマークスコア

Huion Kamvas Slate 11はHelio G99を搭載しており、11インチタブレットとしてまずますの性能でした。

ベンチマークスコアはGeekbench 6によると、シングルコア732、マルチコア2,015でした。

GPUスコアは1,301となっています。

参考までに、最近レビューした機種のシングルコア・マルチコアスコアは↓の通り。

SoC
Device
Single-Core
Multi-Core

Snapdragon 8 Gen 3
ROG PHONE 8
2280
7252

Snapdragon 8 Gen 3
Lenovo Legion Y700 2025
2247
6983

Dimensity 9300+
Xiaomi 14T Pro
2096
6902

Snapdragon 8 Gen 3
Xperia 1 VI
2213
6686

Snapdragon 8 Gen 2
Xperia 1 V
2023
5235

Snapdragon 7+ Gen 3
iPlay 70 Ultra
1871
5018

Apple A15 Bionic
iPad mini6
2067
4894

Snapdragon 8s Gen 3
POCO F6
1874
4828

Snapdragon 8+ Gen 1
Zenfone 9
1809
4559

Snapdragon 7+ Gen 3
Xiaomi Pad 7
1875
4991

Dimensity 8300-Ultra
POCO X6 Pro
1191
3951

Snapdragon 870
Lenovo Legion Y700
1306
3507

Snapdragon 870
Xiaomi Pad 6
1304
3289

Dimensity 8020
Blackview BL9000
1111
3140

Google Tensor G2
Pixel 7 Pro
1341
3044

Snapdragon 7s Gen 2
POCO Pad
1034
3010

Apple A12 Biocnic
iPad mini5
1343
2973

Snapdragon 6 Gen 1
Alldocube iPlay 60 mini Turbo
939
2902

Dimensity 7050
Cubot Kingkong X
967
2474

UNISOC T820
Anbernic RG556
871
2470

Dimensity 7050
Lenovo Tab P12
954
2353

Dimensity 7050
Headwolf FPad7
953
2291

Dimensity MT8791
Alldocube iPlay 70 mini Pro
891
2283

Helio G99
Blackview A200 Pro
732
2049

Helio G99
Huion Kamvas Slate 11
732
2015

Helio G99-Ultra
POCO M6 Pro
733
1977

Snapdragon 695 5G
dtab Compact d-52C
882
1966

Helio G99
Teclast ArtPad Pro
719
1941

Helio G99
Alldocube iPlay50 mini Pro
708
1867

Helio G95
POCO M5s
683
1842

UNISOC T616
Headwolf FPad3
453
1545

UNISOC T620
Teclast T50Plus
500
1501

Snapdragon 685
AvidPad S80
474
1499

Allwinner A733
Teclast P50AI
633
1499

Snapdragon 680
Redmi Pad SE
419
1453

Helio G88
Teclast T60 Plus
433
1420

UNISOC T606
Alldocube iPlay50 mini
379
1372

Helio G85
Redmi Pad SE 8.7
385
1345

UNISOC T606
Alldocube iPlay60 Lite
375
1324

UNISOC T606
Tabwee T90
423
1293

GPUスコアは↓の通りです。

SoC名
搭載機種名
スコア

Apple A15 Bionic
iPad mini6
19373

Snapdragon 8 Gen 3
ROG PHONE 8
14486

Snapdragon 8 Gen 3
Lenovo Legion Y700 2025
14402

Snapdragon 8 Gen 3
Xperia 1 VI
14099

Dimensity 9300+
Xiaomi 14T Pro
12367

Apple A12 Bionic
iPad mini5
8863

Snapdragon 8s Gen 3
POCO F6
8821

Snapdragon 7+ Gen 3

Xiaomi Pad 7
7908

Snapdragon 7+ Gen 3
iPlay70 mini Ultra
7816

Snapdragon 8 Gen 2
Xperia 1 V
7138

Snapdragon 8+ Gen 1
Zenfone 9
6136

Dimensity 8300-Ultra
POCO X6 Pro
4707

Google Tensor G2
Pixel 7 Pro
4464

Dimensity 8020
Blackview BL9000
4328

Snapdragon 870
Lenovo Legion Y700
3365

Snapdragon 870
Xiaomi Pad 6
3274

Dimensity MT8791
Alldocube iPlay 70 mini Pro
2497

Dimensity 7050
Headwolf FPad7
2360

Dimensity 7050
Lenovo Tab P12
2335

Dimensity 7050
Cubot Kingkong X
2257

UNISOC T820
Anbernic RG556
2218

Helio G95
POCO M5s
2142

Snapdragon 7s Gen 2
POCO Pad
1789

Snapdragon 695 5G
dtab Compact d-52C
1346

Snapdragon 6 Gen 1
Alldocube iPlay 60 mini Turbo
1307

Helio G99
Blackview A200 Pro
1305

Helio G99-Ultra
POCO M6 Pro
1305

Helio G99
Teclast ArtPad Pro
1303

Helio G99
Huion Kamvas  Slate 11
1301

Helio G99
Alldocube iPlay50 mini Pro
1272

UNISOC T620
Teclast T50Plus
597

Helio G88
Teclast T60 Plus
579

Helio G85
Redmi Pad SE 8.7
544

UNISOC T616
Headwolf FPad3
506

UNISOC T606
Alldocube iPlay50 mini
448

UNISOC T606
Alldocube iPlay60 Lite
445

Snapdragon 685
AvidPad S80
382

Snapdragon 680
Redmi Pad SE
346

Allwinner A733
Teclast P50AI
204

Huion Kamvas Slate 11のディスプレイは?

Huion Kamvas Slate 11はAndroidを搭載したタブレットで、Huionが液タブやペンタブを中心に展開していることもあり、サラサラとしたノングレアの液晶を採用しています。

また、本製品の画面はナノエッチング加工を施しているため、保護フィルムは貼る必要がないとのことなので、特に準備する必要がない点も細かいところですが嬉しいですね。

ディスプレイは10.95インチのIPS液晶で、解像度はFHD+(1920×1200)、画素密度は207ppiとなっており、細かな表示にも対応できます。リフレッシュレートは90Hzで滑らかな表示が可能です。

色域は99% sRGBに対応し、表示できる色は1670万色(8ビット)と十分。コントラスト比は1000:1、輝度は350nitsで、明るい場所でも視認性を確保できます。

視野角は160度と広く、IPS液晶の特性により斜めから見ても白浮きしにくい仕様です。

さらに、応答時間は25msと比較的速く、ペン入力時の遅延も抑えられています。スクリーンはナノエッチング加工が施されており、紙に近い質感で描けるのが特徴です。

フルラミネーション構造により視差も少なく、アンチグレア処理も加わっているため、外乱光による反射を抑えつつ目に優しい設計になっています。

加えて、AGナノエッチング技術による反射低減効果や、AF光学コーティングによる指紋防止機能で、汚れが付きにくく落としやすいのもポイントです。

そのため、iPadにペーパーライクフィルムを貼ったときのようなサラサラとした書き味を実現しており、快適にクリエイティブ作業を行えるディスプレイになっています。

紙のような描き心地の画面が優秀

お絵描きタブレットで最も気になるのは、やはり描き心地ではないでしょうか。

Huion Kamvas Slate 11はOSとバッテリーを本体に内蔵しているため、PCや外部機器を接続する必要がなく、この1台だけで完結します。持ち運んで気軽に使える点は大きな魅力です。

標準搭載されている「HiPaint」アプリを使えば、起動してすぐにスケッチやイラスト制作を楽しめます。さらに、ペン入力だけでなく指でも描ける仕様となっており、従来の液タブやペンタブにはなかった自由さを実現。子どものお絵かき遊びにも活用できるでしょう。

付属のペンにはモード切替ボタンがあり、ラジアルメニューの呼び出しやブラシ・消しゴムの切り替え、パレット表示、取り消し/やり直しといった操作をワンタッチで割り当て可能です。液タブメーカーらしい配慮が行き届いています。

また、お絵かきだけでなく「HiNote」アプリを使えばメモや書き込み用途にも対応。Goodnotesのような高度な機能はありませんが、参考書や画像を取り込み、解答を書き込んだり注釈を加えたりと、学習や資料整理にも幅広く活用できます。

Huion Kamvas Slate 11のサウンドは?

Huion Kamvas Slate 11は、クアッドスピーカーを搭載しています。

Dolby Atmos対応のタブレット等には敵わないものの、映画や動画視聴では十分満足できる音質です。

Huion Kamvas Slate 11のカメラ性能は?

「Huion Kamvas Slate 11」の背面には1300万画素シングルカメラを搭載。

↓4倍(最大)ズーム撮影した写真はこんな感じ

タブレットとしては標準的な写りですね。

拘りたい場合はスマホ等で撮影するのがいいでしょう。

Huion Kamvas Slate 11で気になる点は?

Huion Kamvas Slate 11はアンチグレア仕様のディスプレイを採用しており、光の反射を抑えて目に優しい一方で、好みが分かれる部分でもあります。

iPadのような光沢のあるグレア液晶に慣れている方にとっては、鮮やかさが控えめに感じられるかもしれません。さらに最大輝度が170nitsとやや低めのため、環境によっては明るさ不足を感じる場面もありそうです。

また、付属のH-Pencilに搭載されたサイドボタン「Clip Studio Paint」はカスタマイズ可能ですが、利用には制限があります。

ラジアルメニューやブラシ/消しゴム切り替え、パレット表示、取り消し、やり直し、無効化といった機能割り当ては「HiPaint」や「ibisPaint」といった対応アプリでのみ有効です。

それ以外のソフトウェアでは、サイドボタンが無効化されたり、カスタマイズできない場合があります。

以上の点が特に気にならない場合は、非常にお勧めできる商品かなと感じました。

レビューまとめ

Huion Kamvas Slate 11は、7.5mm・500gの軽量設計で持ち運びやすく、10.95インチの90Hzディスプレイを搭載したAndroidタブレットです。

反射を抑えたアンチグレア仕様とナノエッチング加工による「紙のような描き心地」が特徴で、外出先でも快適にお絵描きやメモができます。

処理性能はHelio G99と8GB RAMにより十分で、ストレージも128GBに加えて最大1TBまで拡張可能。Google Playストアが使えるため、描画アプリからエンタメまで幅広く活用できます。

一方で、グレア液晶の鮮やかさに慣れた人には画面が地味に感じる場合があり、ペンサイドボタンのカスタマイズも一部アプリに制限されます。

ただ、それを踏まえても携帯性と描き心地のバランスが良く、iPad Airよりも快適に感じる場面もあり、サブ機としては十分満足できる一台だといえます!

Huion Kamvas Slate 11はどこで買えるの?

今回レビューした本製品「Huion Kamvas Slate 11」は公式サイトとAmazonにて購入が可能です。

公式サイトはこちらのページで49,999円で購入が可能です。

Amazonのこちらのページで定価49,999円で購入が可能です。

どちらも現在セール中で42,999円で購入が可能です。

以上、Huion Kamvas Slate 11のレビューでした。

気になった方はぜひ購入してみてください!

※当サイトでは事実に基づき客観的なレビューを心がけていますが、評価や印象には個人差がある点をご理解ください。

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