
ブラジルのコーヒー輸出業者協議会Cecafeは22日、主に米国の大幅な関税引き上げによってアラビカ種コーヒー豆の国際価格が8月に急騰し、米インターコンチネンタル取引所(ICE)で30%超上昇したと指摘した。資料写真、ブラジリア近郊、7月(2025年 ロイター/Adriano Machado)
[サンパウロ 22日 ロイター] – ブラジルのコーヒー輸出業者協議会Cecafeは22日、主に米国の大幅な関税引き上げによってアラビカ種コーヒー豆の国際価格が8月に急騰し、米インターコンチネンタル取引所(ICE)で30%超上昇したと指摘した。
Cecafeのマルシオ・フェレイラ代表はインタビューで、トランプ米政権が今月上旬からブラジル産コーヒー豆に課している50%の関税によって米国への輸出が非現実的になり、市場に混乱をもたらしていると述べた。
「米国側との会合では、関税引き上げが不確実な環境を生み、世界的にコーヒー豆の価格を押し上げたことを明確にし、上限はないかもしれないと伝えた」とし、「市場は価格のピークを予想できない」と語った。
アラビカ種コーヒー豆はICEのニューヨーク先物価格が22日時点で1ポンド=3.74ドルと、7月末の約2.80ドルから上昇している。
フェレイラ氏はまた、関税の影響で輸入業者は中米やコロンビアなどの産地に目を向けているとした。一方、ブラジル産は現在、欧州とアジアで予想をはるかに上回る大幅な需要増加が見られると述べた。
ただ、必ずしも欧州でコーヒー豆消費が増加しているためではないとし、ドイツなどが加工コーヒーを米国に再輸出していると指摘した。米国は欧州からの輸入品に比較的低い関税を適用している。
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