新潟空港を発着する航空路線では、一部の国際線が休となり、国内線でも増便や減便などの動きが出ています。今回の「交通・乗り物NEWS」は、それらの状況をまとめました。

ハルビン線が運休へ 一時は週7往復したことも

新潟と中国・東北地方のハルビンを結ぶ定期航空路線が運休することになりました。

ハルビン線は今年6月から8月29日までは月曜と金曜の週2往復運航してきましたが、9月1日の便は飛ばず、以降は運休となります。

運航会社の中国・南方航空は「機材繰りなど総合的な判断で運航計画の変更を行ったため」と説明しています。

新潟市とハルビン市は友好都市、新潟県とハルビン市のある黒竜江省は友好県省となっています。

県によりますと、新潟~ハルビン線は 1998年に開設された歴史ある航空路線で、当初はハルビンとを結ぶ日本唯一の路線として両国の往来に利用され、週7往復が運航された時期もありました。

コロナ禍で4年の運休後に再開も…

新潟ハルビン線は新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年2月に運休しました。

2024年1月に約4年ぶりの運航再開を果たしていましたが、利用が伸びず、2024年度の搭乗率は52.9%、コロナ禍前の2019年度比で22%にとどまっていました。

現在、ハルビンとの間には成田線や関空線が運航されています。

花角知事は8月28日の記者会見で「30年近い歴史を持ち、黒竜江省との友好交流を支えてきた路線であり非常に残念」と述べました。

また知事は「航空会社側も諸経費が高騰する中、路線の状況を意識している。成田や関空との直行便が開設され乗客を奪い合う関係になっていると聞いている。早期に復活に向けて関係者に働きかけをしてきたい」と述べました。

開設30周年で“運航縮小” 沖縄線

新潟と沖縄・那覇を結ぶ定期路線の運航が大幅に縮小されます。

沖縄線は毎年、10月から5月までの期間で運航されてきました。

今後は1月5日までは毎日1往復が運航されるものの、1月6日以降は日にちを限定した運航となります。

運航するのは2月18日、20日、24日、25日、27日、28日、3月3日、6日のみとなり、4月以降は未定です。

運航会社の全日空は、利用の伸び悩みがあったとしていて、県によりますと沖縄線の2024年度の搭乗率は61.8%でした。

沖縄線は新潟から沖縄への高校生の修学旅行に利用されてきました。

上記の2月、3月に運航される日は全て修学旅行の予約が入っている日ということです。

ハルビン線同様、沖縄線も長年運航されてきた路線で、今年11月で就航30年を迎える節目の年でした。

WACOCA: People, Life, Style.