
ドイツ連邦統計庁が29日発表した8月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.1%上昇し、前月の1.8%上昇から加速した。ベルリンのレンタルストアで4月撮影(2025年 ロイター/Lisi Niesner/ File Photo)
[ベルリン 29日 ロイター] – ドイツ連邦統計庁が29日発表した8月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比2.1%上昇し、前月の1.8%上昇から加速した。ロイターがまとめたアナリスト予想2.0%上昇を上回った。予想以上に伸びが加速し、過去数カ月続いたディスインフレ過程に終止符を打った。
変動の激しい食品とエネルギー価格を除いたコア指数は2.7%上昇で、伸びは前月と変わらずだった。
サービスインフレ率は3.1%上昇と、前月から伸びは横ばい。一方、財(モノ)のインフレ率は1.3%上昇と、前月の1.0%から伸びが加速した。
コメルツ銀行のシニアエコノミスト、ラルフ・ソルヴェーン氏は、「インフレ率は依然として欧州中央銀行(ECB)の目標を上回っている」と指摘。ただ、コアインフレ率は今後数カ月で小幅な低下傾向に戻ると予想しているとし、今回のインフレデータが9月理事会での利下げの根拠を強化するものではないとの見方を示した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab


WACOCA: People, Life, Style.