埼玉県坂戸市青木では8月27日の午後6時半ごろ突風が発生し、養鶏場の鶏舎2棟が屋根を飛ばされるなどして全壊しました。気象台は「ダウンバーストかガストフロントの可能性が高い」とする調査結果を発表しました。

埼玉県坂戸市 鶏舎2棟が全壊などの被害

突風が吹いたのは埼玉県坂戸市青木で、27日の午後6時半ごろ「電柱が倒れている」と消防に通報があり、養鶏場の鶏舎2棟が屋根を飛ばされるなどして全壊しました。

被害のあった鶏舎の屋根は縦5メートル横20メートルほどあり、およそ6メートル離れた道路まで飛ばされていて、警察によりますと周辺の電柱6本も折れるなどしたということです。けがをした人はいませんでした。

坂戸市隣接の川島町で撮影の映像では

当時は、埼玉県全域に竜巻注意情報が出され、坂戸市付近にも雨雲が次々に流れ込んでいました。坂戸市に隣接する川島町で27日の午後6時すぎに撮影された映像では、激しく風が吹き荒れ、木や建物が揺れているのが分かります。

ダウンバーストかガストフロントか

熊谷地方気象台は、28日、現地に職員を派遣し周辺の住民から当時の状況を聞き取るなどして調査を進めました。

調査の結果、竜巻の発生を示す情報はなく、▼積乱雲から吹きおろす気流が地面に衝突したあと水平に吹く「ダウンバースト」か、▼冷たい空気の塊が地表を広範囲に進む「ガストフロント」の可能性が高いと発表しました。

気象台
「積乱雲や落雷を見た場合にはその後、突風が吹く可能性があるので頑丈な建物に入るなど身の安全を確保してほしい」

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