8月28日、米国がカリブ海南部に大規模な海軍部隊を展開し、ベネズエラとの間で緊張が高まっている。写真は市民軍への入隊手続きを行う人々。ベネズエラ・カラカスで23日撮影(2025年 ロイター/Leonardo Fernandez Viloria)
[28日 ロイター] – 米国がカリブ海南部に大規模な海軍部隊を展開し、ベネズエラとの間で緊張が高まっている。
トランプ米大統領は移民規制や南部国境の安全確保に向けた取り組みの一環として、麻薬・犯罪組織の取り締まり強化を打ち出しており、ベネズエラの犯罪組織「トレン・デ・アラグア」をテロ組織に指定した。
米海軍部隊の正確な作戦目的は不明だが、トランプ政権は麻薬・犯罪組織に対して軍事力行使が可能だと表明し、国防総省に具体的な選択肢の準備も指示している。
ホワイトハウスは28日、トランプ氏が「米国への麻薬流入を阻止するために国家が保有する全ての要素」を使う用意があると強調。レビット大統領報道官は記者団に「多くのカリブ海諸国やこの地域の国々は、トランプ政権の麻薬取り締まりの取り組みを賞賛している」と述べた。
米政府高官の話では、当該海域には7隻の艦艇と1隻の核動力攻撃型原潜が既に配置されたか、1週間以内に配置される見通しだ。
また複数の関係者は、複数のP8哨戒機が公海上を飛行し、情報収集活動をしていると明らかにした。
ベネズエラのマドゥロ大統領は27日、米国の行動を非難し、米国の国際法違反となる原子力潜水艦による「脅迫」をベネズエラが受けつつあると主張した。28日には、モンカダ国連大使がグテレス事務総長と会談し、米軍の展開が国連憲章に違反していると訴えた。大使は会談後、記者団に「これは専門家がキネティック・アクション(物理的な力を用いる攻撃)と呼ぶ行為、つまり主権を持ち独立しており誰にも脅威を与えない国への軍事介入を正当化するための大規模なプロパガンダ作戦だ」と語った。
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