カナダとインドの両国政府は28日、互いに外交官を新たに任命すると発表した。写真は2024年10月、カナダのオンタリオで撮影(2025年 ロイター/Blair Gable)
[オタワ/ニューデリー 28日 ロイター] – カナダとインドの両国政府は28日、互いに外交官を新たに任命すると発表した。2023年にカナダでシーク教指導者が殺害された問題を巡って悪化した両国関係が改善に向かいつつあることが示された。
カナダ外務省は外交分野で経験豊富なクリストファー・クーター氏を駐インド外交官に任命した。アナンド外相は「新たな外交官の任命は、インドとの外交面での関係を一歩一歩深め、二国間協力を推進するというカナダの姿勢を反映したものだ」と説明した。
インド外務省も新たに外交官となるディネシュ・K・パトナイク氏が「近く職務に就く予定だ」と発表した。
カナダでは2023年6月に、インドからテロリストに指定されたシーク教指導者が射殺される事件が発生。当時カナダ首相だったトルドー氏がインド政府の関与に言及したことから、両国は関係が悪化し、互いに外交官を国外追放とした。
しかしトルドー氏の後任であるカナダのカーニー首相とインドのモディ首相は今年6月にカナダで行った会談で、互いに外交官を復帰させることで合意した。
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