
ウクライナ首都キーウがロシア軍の無人機(ドローン)・ミサイルによる大規模な夜間攻撃を受け、子ども4人を含め少なくとも15人が死亡、38人が負傷し、7つの地区で住宅などの建物が損壊した。写真は、ロシアのミサイルと無人機による攻撃を受けたアパートの現場で作業を行う救助隊員。キーウで28日撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[キーウ 28日 ロイター] – ウクライナ首都キーウがロシア軍の無人機(ドローン)・ミサイルによる大規模な夜間攻撃を受け、子ども4人を含め少なくとも18人が死亡した。ウクライナ当局が28日に明らかにした。
1時間にわたる攻撃はここ数カ月みられなかった大規模なもので、クリチコ市長によると、市内全地区で建物が被害を受け負傷者も38人でている。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領が戦争を終結させようと努力する中、子どもも死亡した今回の攻撃は外交に対するロシアの答えを世界に示すものだと指摘。「ロシアは交渉のテーブルの代わりに弾道弾を選んだ」、「ロシアは戦争を終わらせる代わりに殺りくを続けることを選んだ」とXに投稿し、対ロ追加制裁を呼びかけた。
欧州連合(EU)欧州委員会は、攻撃で市内のEU代表部ビルが損傷したと発表。英国の公的な国際文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」のビルも被害を受けた。
EUのフォンデアライエン委員長とスターマー英首相はロシアを強く非難、EUや英政府はロシア外交官を呼び抗議した。
ウクライナ全土でインフラや鉄道施設が攻撃対象となり、同国軍によると13カ所に及んだ。ウクライナ国営送電会社ウクレネルゴによると、エネルギー施設も攻撃された。598機のドローンのうち563機、31発のミサイルのうち26発を撃墜したという。
一方、ロシア国防省は、今回の攻撃で軍事産業施設と空軍基地に打撃を与えたと発表した。
また、同国の防空システムが夜間にウクライナのドローン102機を迎撃・破壊したとも明らかにした。
ウクライナのドローン部隊司令官によると、同国軍による夜間攻撃ではアフィプスキーとクイビシェフスキーの製油所を標的にした。
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