米制裁対象のロシア産ＬＮＧ、搭載したタンカーが中国に初めて入港 – Bloomberg

ロシア極東にある米国が制裁対象とした輸出施設で液化天然ガス（ＬＮＧ）を積み込んだタンカーが、初めて中国のターミナルに入港した。ロシアによるアジア向け燃料供給拡大を図る最新の動きだ。　　　

　　ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、「Arctic Mulan」号がアークティック ＬＮＧ２プラントで燃料を積み、中国の北海ＬＮＧターミナルに28日入港した。

Source: Bloomberg

　　このプラントは、米国のバイデン前政権下で制裁対象となった。昨年から「シャドーフリート（影の船団）」と呼ばれるタンカーによる制裁逃れの燃料輸出が始まっていたが、これまで買い手側は米国の報復を恐れ輸入ターミナルへの入港を避けてきた。

　　ロシアは2030年までにＬＮＧ輸出を３倍に増やす方針。アークティック ＬＮＧ２プラントはその計画推進の重要拠点となる。

原題：US-Sanctioned Russian LNG Shipment Docks in China for First Time　　（抜粋）