お台場の新しい多目的アリーナ「トヨタアリーナ東京」が報道公開した
トヨタアルバルク東京は、お台場エリアの新しい多目的アリーナとして「TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)」(東京都江東区青海1-3-1)を10月3日に開業する。
2021年まで営業していたクルマのテーマパーク「MEGA WEB(メガウェブ)」跡地に誕生するもので、Bリーグ所属のバスケットボールチーム「アルバルク東京」の新しいホームアリーナになるほか、同じくBリーグ「サンロッカーズ渋谷」のホームゲーム(2026年以降)、プロダンスリーグ「Dリーグ」のホームアリーナ、コンサート、MICE、そのほかスポーツイベントなどでの利用を予定している。問い合わせも多く、すでに年内の稼働率は100%になっているとのこと。
敷地面積は2万6466m2、収容人数はバスケットボール試合時1万人、音楽コンサートなどでステージを組む場合は見切れが発生するため8000人。こけら落としは10月3日・5日のアルバルク東京の開幕戦、11日~12日にはOfficial髭男dismのコンサートを予定している。
東京テレポート駅方面から歩いてくると、この大階段に。上った3階がメインゲート
トヨタアリーナ東京の外観を大階段の上から
大階段の最上部には「トヨタアリーナ東京」のモニュメントと、アルバルク東京マスコットキャラクター「ルーク」の像が並ぶ
その奥は常設のバスケットコート。試合日はクリニックやフリースローイベントなどを行なう予定
アリーナの全体図1万人収容できるオーバル形の多目的アリーナ
1万席すべてにクッション入りのPVCレザー張りシートを採用しており、全席にカップホルダーを備える。アルバルク東京興業時はアリーナ面にコートサイド席を展開するが、それ以外の1~2階可動席、3階下層席、4階上層席は自動跳ね上げ式の座面を採用。折りたたみ式カップホルダーを前席の背面に設置していることもあり、通路の通りやすさを重視した作りになっている。実際に座ってみると、背もたれにもクッションが入っていることもあってほどよいサポート感があり、コンサートなどで立ち上がったときは座面がゆっくり跳ね上がるため、大きな音が鳴ることもない。
アリーナを演出する映像面は、コート中央上部に演出の中心的な役割を担う「センターハングビジョン」を設置。11.5×6.0×7.6m(幅×奥行き×高さ)の中央が試合映像などを映すメインビジョン、スポンサーなどのロゴを映す上部リング、試合のスコアなどを映す下部リング外側/内側という作りだが、すべてをつなげた映像の投影も行なえるという。
さらに、アリーナ外周には楕円形の場内をぐるりと1周する帯状の「リボンビジョン」を2本備えており、合わせた延長は約476m。そのうち上層リボンビジョンは高さ2mあるため、自動車を実寸で表示して走らせる、といった演出も可能。
照明は競技者目線でまぶしさ対策を徹底したというパナソニック製4K/8K放送対応の112台、音響は独d&b audiotechnik製で、大型サブウーファー、11連ラインアレイスピーカー×8セット、ディレイスピーカー28台、コート面スピーカー8台という構成。
オーバル(楕円)形でどの席からもコートを見やすいアリーナ形状
センターハングビジョンとリボンビジョンが演出面を担当
リボンビジョンは上層が高さ2m、下層が高さ1m
上層のリボンビジョンは自動車を実寸で表示する、といったことも可能
バスケットゴール
天井に見えるアレイスピーカー
アルバルク東京の興業時はアリーナ面にコートサイド席を設置する
折りたたみ椅子的な構造ではあるものの、見てのとおりかなり肉厚なクッションを内蔵している
アリーナ面から1~2階席、3~4階席を見上げた様子。1~2階席は可動式
1階席
跳ね上げ式の座面、背もたれともにクッションを内蔵
前の席の背面に折りたたみ式のカップホルダーを備える
アリーナについて説明するトヨタアルバルク東京株式会社 代表取締役社長 林邦彦氏
トヨタアルバルク東京株式会社 アリーナ事業部 部長 林洋輔氏
メインゲートから入場すると3階部分。コンコースとアリーナを隔てる扉などがないため、踏み入るとすぐ目の前にバスケットコートが広がる設計
一般利用者が踏み入れるのは主にこの2つの外周コンコース
コンコースはぐるりと1周つながっている
コート両端側にサントリー、メーカーズマークによる本当の意味でのスポーツバーを用意している
スポーツバーでオーダーしたドリンク、メニューは席に戻ってもよし、バーの裏手で試合を立ち見しながら楽しむもよし
5階にある「SMBC SKY LOUNGE」は誰でもアクセス可能
3階スイートエリアに16の個室がある
個室専用の観戦シート
ライブキッチン付きの最上級ラウンジとして「TOYOTAプレミアムラウンジ」を1階に設定。152名を収容可能
コートに出て行く選手を間近にみることができる「プレーヤーズラウンジ」は60名収容
プレーヤーズラウンジのすぐ外はもうコート
屋上(通常立ち入り不能)にはソーラーパネルも
ゴミの分別はかなり細かく行なっている
代々木第一体育館をホームにしていたときから取り組んでいるという紙/プラスチックカップの回収と再生
カップを洗浄する仕組みも用意しているJAL、Visaとの提携で生まれた個室や年間シート購入者向けのラウンジも
トヨタアリーナ東京では新たな試みとして、JAL・Visaとの提携で生まれた個室も設定している。3階スイートエリアの16の個室は基本的に同一コンセプトで仕上げたものだが、2階の個室「JAPAN AIRLINES TERRACE SUITE」は、東京という立地にインスピレーションを得た6室異なるデザインを採用している。一般的に最上階に設置しがちなVIPルームとは異なり、コートまでわずか18mという距離感のオープンテラス席を併設する個室で、もちろん飲食も可能。
それぞれ「ALVALK」「BOTANICAL」「NEO」「OEDO」「NIGHT」「BAY」のコンセプトを持ち、内装から家具までほぼ共通点がないというのはユニークな試みだ。
右から、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社 代表取締役社長 シータン・キトニー氏、トヨタアルバルク東京株式会社 代表取締役社長 林邦彦氏、日本航空株式会社 執行役員 マイレージ・ライフスタイル事業本部長 大森康史氏
JAPAN AIRLINES TERRACE SUITEのテラス席部分を側面から
個室1「BAY」
個室2「ALVALK」
個室3「BOTANICAL」
個室4「NEON」
個室5「OEDO」
個室6「NIGHT」
276名収容の「JAPAN AIRLINES LOUNGE」
JALが空港ラウンジなどで培った経験をもとにフードやオリジナルドリンクを提供する
TERRACE SUITEの前方席は金色のラベルのついた年間シート(160席)。2席1口で販売しており、この購入者などがJAPAN AIRLINES LOUNGEを利用できる
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