独仏ポーランド首脳がモルドバ訪問、議会選控え親EU派に支持表明

8月27日、独仏とポーランドの首脳は旧ソ連のモルドバの独立記念日に合わせて同国を訪問した。写真はキシナウで記者会見する4カ国の首脳(2025年 ロイター/Vladislav Culiomza)

[キシナウ 27日 ロイター] – 独仏とポーランドの首脳は27日、旧ソ連のモルドバの独立記念日に合わせて同国を訪問した。接戦が予想される来月の議会選を前に、サンドゥ大統領率いる親欧州勢力への支持と欧州連合(EU)加盟に向けた支援を表明した。

モルドバは2022年のロシアによるウクライナ侵攻直後にEU加盟を申請。昨年の国民投票で加盟方針を僅差で承認した。しかし、サンドゥ氏に対抗する反EU派は9月28日の議会選を前に強力な反撃を仕掛けている。

サンドゥ氏はマクロン仏大統領、メルツ独首相、ポーランドのトゥスク首相との記者会見で、「独立は保証されていない。われわれの選択次第だ」と述べ、「外国からの違法な資金提供、偽情報、サイバー攻撃、金銭で買収された抗議活動」によるリスクを警告した。

世論調査ではサンドゥ氏の政党「行動と連帯」と親ロシア派の共産党および社会党との間で激しい争いになると予想されている。

メルツ氏はモルドバのEU加盟に向けて改革を支援すると述べた。

マクロン氏は「ロシアのプロパガンダは、欧州が戦争を長引かせることを望み、EUが国民を抑圧していると主張しているが、これらは嘘だ」と強調。

トゥスク氏も「独立した安全なモルドバなしに、安全なEUはない」と述べた。

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