第31回世界少年野球大会が日本の秋田県にて7月30日から8月6日まで開催された。11の異なる国と地域から集まった子どもたちが、野球教室や文化交流に参加し、東京ドームでプロ野球の試合を観戦する機会も得た。このイベントは、野球の技術だけでなく、チームワーク、敬意、忍耐といった価値観を学ぶことを重視している。
この第31回世界少年野球大会は、世界少年野球推進財団、秋田県、大仙市、日本野球連盟が主催し、秋田県実行委員会が運営。主幹は世界野球ソフトボール連盟(WBSC)、後援は外務省、スポーツ庁、日本放送協会、NHKグローバルメディアサービス、朝日新聞社、毎日新聞社、読売新聞社。特別協力は全日本野球協会、全日本大学野球連盟、全日本女子野球連盟、日本野球機構(NPB)、メジャーリーグベースボール(MLB)。
WBSCのコーチ陣を率いたのは大阪で行われた「侍ジャパンシリーズ2024 日本 vs 欧州代表」で欧州代表のコーチを務めたルイス・カマルゴ氏。コーチ陣は中村大伸氏(日本)、ロビン・ウォレス氏(アメリカ)、マーク・カリーリョ氏(スペイン)、長谷川寿氏(日本)、六角彩子氏(日本)。
カマルゴ氏は「秋田で開催された第31回世界少年野球大会でヘッドコーチを務められたことは、本当に光栄なことでした。2度目のヘッドコーチという経験は、この機会をより意義深く、やりがいのあるものにしてくれました。素晴らしいコーチ陣とともにグラウンドに立ち、100人以上の子どもたちが喜ぶ姿を見て、野球が私たち皆を結びつけていることを改めて実感しました。このようなイベントは、野球を広め、スポーツを通じて橋を築くというWBSCの使命にとって、非常に重要なものです。」とコメントした。
チャイニーズタイペイは、地元のチームと4つの交流試合を行った。
世界少年野球推進財団(WCBF)は、非営利組織として1992年8月に設立。活動は、正式な設立に先立つ2年前の世界少年野球大会の開催から始まっていた。
この主要なイベントは、世界のホームラン王である日本の王貞治氏(NPBで868本塁打)とアメリカのハンク・アーロン氏(MLBで755本塁打を記録、その記録は2007年に762本に達したバリー・ボンズによって破られた)が発案したもの。彼らは、野球を世界に広め、子どもたちがこのスポーツを学ぶのを助けることを目指していた。王貞治氏は2019年のWBSCのインタビューで、「ハンク・アーロンとは、私が引退する7、8年ほど前に初めて会いました。ホームラン競争をして、一緒にコーヒーのコマーシャルに出演して、良い友人になったんです。引退後、ハンクに世界少年野球大会の構想を説明したら、彼は『それはいい考えだ』と賛同してくれ、それで彼がアメリカでの展開を担当し、私が日本で担当することになったんです。そうすることで、本当に『世界』の大会になるだろうとね。」と回想している。
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