日本人にとっては当たり前の乗車マナー(写真はイメージ)【写真:写真AC】
世界的に高い評価を受けている、日本の新幹線。訪日したドイツ連邦共和国のヨハン・ヴァーデフール外務大臣も、新幹線での移動中に、日本の鉄道の素晴らしさを実感しました。その感動をドイツ大使館の公式X(ツイッター)アカウント(@GermanyinJapan)で発信し、約2000件の“いいね”を集め、大きな反響を呼んでいます。「見習うべき」と感じたのは、どのようなマナーなのでしょうか。
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新幹線車内から語る、日本とドイツの違い
ヴァーデフール大臣は就任後、初めてのアジア歴訪に臨み、日本を最初の訪問国としました。18~20日まで滞在し、大阪へ向かうために新幹線を利用。その体験を「外務大臣が語る、日本の鉄道の魅力」と題した動画で伝えています。
移動中の新幹線車内から穏やかな表情でカメラに向かい、大臣は日本の鉄道について語りかけています。
「日本とドイツには多くの共通点がありますが、違いもあります。そのひとつが鉄道です。まず第一に、運行が定刻通りで正確です。そして第二に、乗客はみな整然としていて、まず降りる人を待ってから速やかに順番に乗車します。我先にと押し合うことはありません。ですから定刻通り発車し、時速300キロメートル近いスピードで疾走します」
乗車のために並び、降車する人のあとに乗車する光景は、新幹線だけではなく、在来線などでも日常的に見られる当たり前の光景です。しかし、海外から見ると非常に印象的な文化的特徴として映るようで、大臣も同じ感想を抱いたようです。
「こうした点は日本をもう少し見習うべきでしょう。ドイツももう少し変わる必要があるのかもしれません」
自国と比較しながら、日本の優れた点を素直に評価する大臣。その言葉からは、日本の鉄道システムと、日本人への深い敬意が感じられました。
この投稿は大きな反響を呼び、約2000件の“いいね”が寄せられました。リプライ(返信)には「新幹線は秒単位で管理されています」「新幹線はあの過密ダイヤさばくの本当にすごいと思います」「鉄道に乗っていただき、ありがとうございます。また、景色のいいローカル線にも乗ってみてください」など、多くのコメントが寄せられています。
(Hint-Pot編集部)
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