スズキ、EV強化へ80億ドル投資 インドの生産体制拡充

自動車大手スズキの鈴木俊宏社長は26日、今後5、6年でインドに7000億ルピー(80億ドル)を投資すると表明した。写真はスズキ子会社でインド自動車最大手マルチ・スズキの「eビターラ」。グジャラート州の工場で同日撮影(2025年 ロイター/Amit Dave)

[ハンサルプル(インド) 26日 ロイター] – 自動車大手スズキ(7269.T), opens new tabの鈴木俊宏社長は26日、今後5、6年でインドに7000億ルピー(80億ドル)を投資すると表明した。電気自動車(EV)の生産体制を強化するもので、インド西部グジャラート州の工場の生産能力を100万台規模に引き上げる計画だ。

鈴木氏が中型の多目的スポーツ車(SUV)のEV「eビターラ」の商業生産開始を記念する式典で発表した。同席したインドのモディ首相は、「メイク・イン・インディア」目標に向けた「大きな飛躍」だと述べ、歓迎した。

スズキはインド最大の自動車メーカーであるインド子会社、マルチ・スズキ(MRTI.NS), opens new tabを通じて、インドで17モデルを生産し、日本を含む約100カ国に輸出している。今後はEVでもグローバル生産拠点にもなる。マルチ・スズキの株価は一時2.6%上昇し、最高値を更新した。

マルチ・スズキのバルガバ会長は年間5万─10万台のEVを輸出する計画だと述べた。インド市場での発売時期は未定としている。インドでのEV販売の伸びは自動車市場全体の伸びを上回っており、4月以降の新車販売台数のうち約4.5%をEVが占める。インド政府は2030年までに30%のシェアとする目標を掲げている。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab

WACOCA: People, Life, Style.