中国商務省の李成鋼次官が今週、米国を訪問すると米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が26日報じた。李氏は通商交渉のカギを握る人物で、両国の協議再開が示唆されている。

李成鋼氏
Photographer: Emin Menguarslan/Anadolu Agency/Getty Images
李氏は米通商代表部(USTR)のグリア代表のほか、米財務省の当局者や米国経済界の関係者らと会談する。複数の関係者の話として同紙が伝えた。
一方、米政府報道官は李氏の訪米に関するブルームバーグ・ニュースの質問に対し、グリア氏やベッセント財務長官ではなく、次官級の当局者と会談する可能性があると指摘。今回の訪米は正式な交渉の一環ではないが、米国は中国の対米貿易黒字縮小に向けた取り組みを歓迎するとした。
中国外務省と商務省、北京の米国大使館は現時点でコメントの要請に応じていない。
トランプ米大統領が今月、中国製品に対する関税引き上げの停止措置を90日間延長したことを受けて、両国の対立はひとまず落ち着きを見せている。
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この休戦によって両国は、合成麻薬フェンタニルの流通に関連した関税やロシアおよびイラン産原油購入を巡る懸念、米企業による中国での事業展開を巡る意見の相違など未解決の問題に取り組む時間を得た格好だ。
ユーラシア・グループの中国・北東アジアチーム上級アナリストで、かつて米国の外交官として中国と日本に赴任した経歴を持つジェレミー・チャン氏は、「李氏とグリア氏の組み合わせを踏まえると、協議の焦点はテクノロジーやフェンタニルではなく、むしろ貿易と関税だ」と指摘。中国が李氏を米国に派遣することは、トランプ氏と習近平国家主席の首脳会談実現に向けた前向きな兆候だと述べている。
原題:China Dispatching Senior Trade Negotiator to the US (1)(抜粋)

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