インドの石油精製会社がロシア産原油の購入量を向こう数週間で減らす計画であることが分かった。関税引き上げを目前にした米国への譲歩であると同時に、ロシアとの関係を断つ意思がないことも示唆している。

  インドの精製業者はロシア産原油の最大級の買い手。複合企業リライアンス・インダストリーズを含めた官民の石油精製会社は、10月積みとそれ以降のロシア産原油購入量を1日当たり140万-160万バレル程度にする見通し。公に語る権限がないとして匿名で語った複数の関係者が明かした。

  今年上期の平均は1日当たり180万バレルだった。

  対インド貿易の赤字縮小を目指すトランプ米政権はロシア産原油の購入を問題視し、インドからの輸入品に対する関税率を2倍に引き上げる予定。米国土安全保障省は25日、27日から課す50%関税の通知案を公表した。 

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  同関係者によれば、インドがトランプ氏と合意に至り、ウクライナとの戦争を続けるロシアを支援するインドへの圧力が緩和されれば、購入量が変わる可能性もある。

  インド石油・天然ガス省の報道官、リライアンス、ナヤラ・エナジー、国営のインド石油とバーラト石油、ヒンドゥスタン石油の広報担当者は電子メールでの問い合わせに対してすぐに応じなかった。

原題:India to Ease Russian Oil Purchases as Higher US Levies Loom(抜粋)

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