メルコスルとカナダ、自由貿易協定の交渉再開へ

 8月25日、カナダと南米南部共同市場(メルコスル)は自由貿易協定(FTA)の交渉を再開する。写真はブラジルのビエイラ外相。リオデジャネイロで4月代表撮影(2025年 ロイター)

[ブラジリア 25日 ロイター] – カナダと南米南部共同市場(メルコスル)は自由貿易協定(FTA)の交渉を再開する。現在メルコスルの議長国を務めるブラジルとカナダが25日、ブラジルの首都ブラジリアでの会合後に発表した。

メルコスルは牛肉、大豆、鉱物が主要輸出品目。ブラジルのほか、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイが加盟しており、ボリビアも正式加盟を目指している。

ブラジルとカナダは共同声明で、「FTA交渉を再開するため、10月初旬の首席交渉官会合を含め、協議を行うよう通商担当高官に指示した」と述べた。

カナダは先月、トランプ米大統領による関税引き上げで不確実性が高まる中、貿易の多様化に向け、メルコスルとの交渉再開に改めて関心を示していた。

カナダのシドゥ国際貿易相は「ルールに基づく貿易が脅かされている今、われわれはブラジルのように同じ考えを持つパートナーと協力し、より多くの貿易を促進するためにその構造を強化し、確実にする必要がある」と、ブラジリアで記者団に語った。

ブラジルのビエイラ外相は「ブラジルとカナダは、技術的に正当な理由なく採用された、物品や投資の合法的な流れを歪める措置の影響を受けている」と述べ、10月の会合は協議の進展にとって「重要」になるとの認識を示した。

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