【写真を見る】「45〜46度 熱めの本当にいいお湯」5年前に廃業した温泉旅館を長期滞在型”学びの場”にリニューアル 日帰り入浴も 宮城・大崎市

オープンに向け準備が進めらているのは、大崎市の鳴子温泉にある川渡温泉の「旧板垣旅館」です。およそ80年の歴史がある旅館で、木造2階建ての趣のある建物です。しかし、前の経営者が亡くなるなどしたため2020年に廃業しました。

スリーデイズ 伊藤理恵さん:
「きょうは1階の畳上げをしている。旧館の古い畳を1回乾かしてきれいにしようと思っている」

廃業した旅館を買い取った伊藤理恵さんです。伊藤さんは、2010年に出身地の奈良県から宮城県大崎市に移住し、地域づくりや企業研修などに取り組む会社の代表を務めています。

改修作業は7月中旬から始まっていて、この日も伊藤さんの友人やボランティアの協力を得ながら畳をはがすなどの作業に汗を流しました。

作業を手伝った人:
「乱雑というか散らかっていたが、きょうだけでもすごくきれいになった。お湯がすごくいいので日帰り入浴を気軽にできるといい」
作業を手伝った人:
「ここに泊まりに来る人だけはなく、日帰りの人や観光客がたくさん来ればにぎわっていいと思う」

■ここのお湯は「神の湯」

スリーデイズ 伊藤理恵さん:
「廃業して5年位経っているが、今も源泉は湧いている。毎日入れる状態。温度は45〜46度位、ちょっと熱めの本当にいいお湯なので、ぜひ皆さんに入ってもらいたい」

旅館は、1か月間から最長で4か月間滞在しながらローカルカルチャーや起業などについて学習する大人を対象とした学びの場所として生まれ変わります。また、日帰り温泉などとしても一般に開放することで、伊藤さんは、温泉街の活気を取り戻したいと考えています。

スリーデイズ 伊藤理恵さん:
「ここのお湯は神の湯というが、ここのお湯のファンが本当に多い。地域の人にはまた入りたいと思ってもらい、地域の人と外の人が交われるようなコミュニティになっていけばいい」

東北放送

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