米オープンAIは、数カ月以内にインド初の現地オフィスをニューデリーに開設し、重要な成長市場に正式な拠点を構える予定だ。
対話型人工知能(AI)「ChatGPT」で知られる同社は22日の声明で、現地チーム拡充に向け採用を開始したと明らかにした。現在、オープンAIの現地社員は昨年入社し、政府対応や外部提携を担当するプラギャ・ミスラ氏1人だけだという。
インド国内でのプレゼンス拡大とスタッフ拡充は、オープンAIと政府・企業・開発者との連携強化に寄与する見通しだ。同社は、「インドAIミッション」と銘打ったインド政府の12億ドル(約1780億円)規模の言語モデル構築計画への協力を約束している。
今回の動きは、急速に変化するAI分野での初期段階の規制整備に関与しようとするオープンAIの狙いも示している。世界最多の人口を抱えるインドはグローバルなテック企業にとって巨大なビジネスチャンスを意味するが、同時に進出が難しい市場でもある。
インドのチャットGPTのユーザー数は米国に次ぐ2位。オープンAIは今週、顧客獲得を狙いインド向けの月額5ドル弱の低価格プランを発表した。
原題:OpenAI to Expand in India With First Office and Hiring Drive(抜粋)
WACOCA: People, Life, Style.