おととし、岐阜市にある陸上自衛隊の射撃場で、訓練中に隊員3人が小銃で撃たれて死傷した事件で、21日、強盗殺人などの罪で起訴された元自衛官候補生の裁判の「公判前整理手続き」が行われ、証拠の整理に向けた手続きが行われました。

おととし6月、当時18歳で自衛官候補生だった渡邉直杜被告(20)は、岐阜市にある日野基本射撃場で持っていた小銃を発射して、八代航佑3等陸曹(当時25)と菊松安親1等陸曹(当時52)を殺害し、別の3等陸曹にも重傷を負わせたとして、強盗殺人などの罪に問われています。

21日は裁判を前に裁判所と検察、弁護士の3者で行う「公判前整理手続き」が岐阜地方裁判所で初めて行われました。

裁判所によりますと、手続きは被告も出席して21日午前10時から1時間ほど行われ、裁判で取り調べる証拠の整理が行われたということです。

事件の発生から2年以上がたって手続きが始まったことについて捜査関係者は、重大事件のため検察と弁護側の双方が主張を整理するために時間がかかっているとしています。

手続きは今後も行われ、争点や審理の日程や内容などが決められる見通しです。

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