香川県小豆島にある寺で、樹齢1600年以上とされるヒノキ科の常緑樹「真柏」が国の特別天然記念物に指定されて22日で70年の節目を迎え、現地で記念の式典が開かれました。
土庄町の宝生院の境内には、樹齢1600年以上とされ、高さがおよそ17メートルあるヒノキ科の常緑樹「真柏」があり、「宝生院のシンパク」と呼ばれています。
この巨木が1955年8月22日に国の特別天然記念物に指定されて、70年の節目を迎え、保存会の人たちや寺の関係者などおよそ180人が出席して記念の式典が開かれました。
住職が祈とうを行ったあと、保存会の谷久浩一会長が「多くの人たちのお力添えがあってこの日が迎えられ、心から感謝します。このシンパクという瀬戸内海の宝が、このような形で大きく発信されていくことはありがたい」と述べました。
保存会では、2016年に弱っている真柏を再生させようと委員会を設置し、土壌改良や根をいためないように木の周りに道を設置したりしてきたということです。
式典のあとには餅投げが行われ、出席者や子どもたちが餅を拾っていました。
式典を見に来た女性は「土庄町の象徴なので大事にしてほしい。この木が元気でいると、うれしい」と話していました。
宝生院の高橋寿明住職は「70周年を迎え、地域の人とますます守っていきたい。未来の子どもたちに伝えていきたい」と話していました。
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