8月22日、ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のチーフエコノミスト、ポール・コンウェイ氏は、経済政策を巡る不透明感が高い状況に企業が慣れてくるにつれ、世界的な不確実性によって生じた信頼感への打撃は薄れていくとの見方を示した。写真はニュージーランド準備銀行の入口。2022年11月、ウェリントンで撮影(2025年 ロイター/Lucy Craymer)
[ウェリントン 22日 ロイター] – ニュージーランド(NZ)準備銀行(中央銀行)のチーフエコノミスト、ポール・コンウェイ氏は22日、経済政策を巡る不透明感が高い状況に企業が慣れてくるにつれ、世界的な不確実性によって生じた信頼感への打撃は薄れていくとの見方を示した。
コンウェイ氏はロイターのインタビューで、「不確実性は今後も続くと確信しているが、ある程度は慣れるだろう。いつまでも何が起こるか様子を見ているわけにはいかない」と語った。
中銀が今週、25ベーシスポイント(bp)の利下げを決定し、追加緩和の可能性を示唆したことが企業の事業継続を後押しするとの見方を示した。
米国はNZからの輸入品に当初示唆されていた10%よりも高い15%の関税を課した。
コンウェイ氏は、関税率の変更は不確実性をもたらし、「そもそもの関税にさらなる衝撃」を与えるようなものだと指摘。「こうした要因により、企業も家計もより慎重になっているが、それは完全に合理的だ」と語った。
今週の政策会合では政策委員6人のうち2人は50bpの利下げを支持した。 もっと見る
コンウェイ氏は、1人の委員が「特に強く」据え置きを支持したが、最終的に委員会は引き下げにのみ投票することを決定したと語った。
この委員は高頻度指標が若干の改善を示しており、インフレ率が目標レンジの上限に近づいていることから、据え置きが良いのではないかと考えていたという。
コンウェイ氏は同委員が「インフレ圧力がより持続的なものに変化する可能性」を懸念したと述べた。
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