東海道新幹線の「こだま764号」は今月15日、岐阜羽島駅に停車した際、車両の下から煙が出ているのが確認されました。
煙は、車両を走行させるモーターの出力を制御する「主変換装置」と呼ばれる装置から出ていましたが、JR東海は、この装置の内部にある2つの機器が故障していたと明らかにしました。
具体的には、モーターに流れる電気の量を調整する「パワーユニット」と、この「パワーユニット」が故障した場合に、電気が流れないようにする「遮断器」の2つで、このうち「パワーユニット」は今回、メーカーで修理した直後のものを使用していたということです。
このためJR東海は、2つの機器の故障が重なり、過剰な電気が流れ続けたことが煙が出た原因と推定されるとし、さらに詳しく調べることにしています。
藤井忠 車両部担当部長は名古屋市で開いた会見で、「非常にまれな不具合が重なった事象で、同じ事象が発生する可能性は極めて低いと考えている」と述べました。
会社は安全対策として「パワーユニット」に異常が起きた場合には、運転士の操作で電気が流れないようにすることを決めたほか、機器を交換するなどの対応も進めているということです。

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